魂の炎

□下
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「副長!見つけましたよ万事屋!!」

そう、山崎さんが駆け込んで来たのはそれから2日目の昼だった。

すっかり真選組にも慣れ、寛いでいた俺と総吾さん(当然サボり)はいきなり駆け込んで来た山崎さんを(総吾さんが)殴り飛ばし、踏みつけた。

「うるさいでさぁ、これだから山崎は」

呆れたように総吾さんが言う。

彼の扱いが酷いのは作者がよく知らないからである。

この人、いつ原作に出たっけ?(真顔)。

っとそれよりも

「万事屋が見つかったって本当ですか?山崎さん」

「うぅ、君だけだよ。俺をまともに扱ってくれるのは…」

あっ影で影薄いとか空気とか言ってたことは内緒にしよ。

「えっと…」

困ったような顔をすると慌てて話出してくれる。

ちょろいな。

「あぁごめんね。場所なんだけど大通りのスナックお登勢っていう場所の二階だって。ほら、慶火君の好きなお団子売ってる通り」

「……別に、お団子好きなわけじゃないよ」

そう、好きなわけじゃない。はじめは兄上がよく食べていて食べ始めた。

兄上に甘いもの苦手なのになんで、お団子だけ食べるのって聞いたとき、珍しくはにかんで、

『先生がよくくれたからな、苦手だけどこれだけは食べれるんだ』っていっていた。

たぶん、うらやましかったんだ。

それまで、俺は兄上のあんな表情なんて見たことがなくて。

ただ、先生が好きだった団子を先生が好きで、慶火とよく食べた団子に変えたかったんだよ。

恥ずかしいんだけどね。
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