魂の炎

□初めてましての二話上
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沖田さんがじっとこっちを見てくる。

なんだか視線が怖くて土方さんの後ろに隠れる。

「…もしかして土方、この子誘拐してきたんですかい?」

「なんでそうなる!?」

「酷いわ、トシ!!お母さんそんな子に育てた覚えはありません!!」

「育てて貰った覚えはない!!」

「冗談ですぜい、拐ったきたのならなついているわけないでさぁ。て言うかなんでコイツは刀を持っているんですかぃ?」

「あ゙っ」

漸く俺の腰に刺された刀に気づく。

「お前、なんで持ってんだ?」

「これは兄上に作った俺の最高傑作。貰ってもらえなくて自分で使ってるんだよ。」

頭を撫でて、お前が使えって言ってくれたんだよね。

「自作かよ!?じゃなくてなんで持ち歩いてんだ?」

「…護身用?」

「なんで疑問符付いてんだよ!?」

「まぁまぁトシ。良いじゃないか。嬢ちゃん、今な江戸は廃刀令って人間は刀は持ってちゃいけないんだよ」

ゴリラが…近藤さんが諌めてくれる。

……ん?嬢ちゃん?

「それなら問題ないぜ、コイツは地球人では無いんだ。」

「へー、このちんまいのが天人ですかい。」

「あっそうなの」

変な所で納得している。

「ゴリ…近藤さん。俺は男なんだけど…」

「えっ男の子なの!?て言うか今ゴリラって言いけたよね!?」

「気のせいです。」

危なかった。
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