夢が覚めるまでに
□とりあえずの第一話
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その日はそろばん塾に行って息抜きがてらに松陽先生とそろばんスケートをすることになっていた。
高杉は屋上でサボりながら、
敬愛する松陽先生と遊ぶ。
その事実に心を踊らせて、ポケットに手を突っ込む。
「あっ……」
そういえば松陽先生が煙草を吸うなと言ったから辞めたのか…
地味に禁煙は3ヶ月も続けていたりする。
とはいえ口淋しいので唇に指を押し当てる。
「よしっ」
気分転換にクソつまらない授業でも受けに行くかと高杉は歩き出し…
階段で見事にスッ転んで落ちた。
い、てぇ。そう思いながら高杉の意識は途絶えた。