大天の羅刹

□心暖まる第二話
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猫と戯れる高杉と、それを撮りながら歩く桂とそれに呆れる空瞬と胃を押さえている銀時など、端から見ればシュールだろう。

四人とも顔立ちが整ってるから更にカオスだ。

そしてこのカオスを更にかき回すのはこの塾の長、吉田松陽である。

「ふふっ漸く来ましたね四人とも。さて、今日は何しましょう?缶けりですか?鬼遊びですか?」

「先生ー!猫を飼いたいです!!」

高杉が小さな猫をビシッと突きだした。

「あらあら。猫ですか?それを抱いている晋助はとてもかわいらしいですね。本当に君たちは愛らしいです。」

ふわふわしながらマイペースに松陽が言う。

「いや、先生そんな話してないから。……でも俺以外が可愛いのは激しく同意。」

「銀時も可愛いぞ!!」

「そうだよ、兄貴は可愛い!晋兄上はえろいし、小太郎兄さんは美人!これすなわち世界の真理!!」

「えろいってなんだよ……」

地味にあきれたように高杉が言う。

「おやおや、猫ですか。でも、その猫どうやら親がいるようですよ?」

「え?反応遅くない?ん?てか親?」

疑問符だらけの台詞を銀時が言うと、とてとてと草むらから高杉の拾った猫よりふたまわり程大きな猫が出てきた。

「…………分かった。返すよにゃん吉。」

「「いつの間に名前付けたんだよ!!」」

暫く猫と見つめ合った高杉は拗ねた様子で子猫を降ろした。

そしてそれにユニゾンして、突っ込む銀時と空瞬?

子猫は猫に駆け寄り二匹で草むらに消えていった。

「良くできました。じゃあちょっとおやつでも食べましょうか?」

「おやつ!!」

間髪入れず銀時が叫ぶ。

「おやつに喜んでる銀時マジ可愛い!!」

「小太郎、キャラ守れよ」

「晋兄上こそ守れよ」

「俺は良いんだよ、このサイト一天然キャラだから」

「メタ発言禁止!!」

一足早く駆けていった銀時を追うように三人も歩き出した。
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