魂の炎
□偶然の第三話
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「んで、落ち着いた?」
慶火はくたびれたソファーに腰を掛け、優雅に紅茶をすする。
「はい……。すみません、取り乱して」
「ふふふッホント驚いたよ」
「えっ?驚いてた?」
「黙れ、白豚」
「ソレ違うアニメだからァァァァ!!」
「うるさいな。騒ぐしか脳がないのか屑」
そう言って小さな小刀を銀時に投げる。
「弟が反抗期……」
「お前の弟になった覚えはない。」
銀時を投げ飛ばし、気絶させた。
「仲良いアルネ。」
「これで!?」
「仲良くなんかないさ。ところで、名前を教えてもらえる?なんて呼べば良いのか分からなくて。」
困った顔をする慶火。
「神楽アル!こっちのうるさいのは眼鏡ネ。」
「違うから!志村新八だよ。君は…銀さんの弟なの?」
「違う!!俺の兄上は兄上ただ1人だ!……この人は兄上の幼なじみなんだよ。事情があって預かって貰ってるんだ。」
大きな声出してごめんねと付け足す。
小さいのにちゃんとした子だなと新八は感心した。
少し口が悪くて暴力的だけど、この万事屋にマトモな人がいたことにほっとする。
「慶火君はいくつなの?」
「?11だよ。」
「いや、小さいのにちゃんとしてるなって思って。」
「ホントアル。使えない甲斐性なしどもよりきちんとしてるアル。」
「ソレって僕も入ってるの!?」
「当たり前アル。」