○REBORN短編
□特別。
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「____ねぇ、恭弥」
「……何」
「…私たちって、本当に付き合ってると思う?」
応接室のソファーに座ったまま、
横目で自分の恋人である雲雀恭弥を見る。
大きく立派な机で、書類に目を向けたままの、
無愛想な声。
「……さぁ、そうなんじゃない」
「…さぁ、って…」
去年、私から告白をしてokをもらった。
…まぁ、こんな人だと理解した上で告白したけど。
「…でもさー…。付き合ってる割には、そういうことしてないよね」
「別に必要ないでしょ、そういうの」
「そんなこと知ってるってば。
…まぁ、そこはどうでもいいけど」
いくらなんでもそういうのが無さすぎなのではないだろうか。
…いや、逆に向こうに積極的にそういうことされたら…
…………うん。吐き気がする。
周りのリア充という名の、末永く爆ぜてればいい皆様がさ?
キスされただの抱きしめられただのと…
とにかくピンクオーラが半端ないんですよ。
「え、カレカノってそんなことしなきゃいけないの?」
・・的な?
いや、だからと言って、あの何様僕様風紀委員長様に、
そういうのを求めようとは全く思ってないけど。
でもですね、さすがに全くなさすぎるとあれなんですよ。
私も一応乙女なので不安になるわけなんですよ。
ほんとは私の事…好きじゃないんじゃないのか、ってさぁ。
放課後、毎日のように応接室に通っても、
恭弥に頼まれて飲み物出すとか、書類整理手伝うとか…
もはやこれ雑用係だし。
…実は、お世話係という名の部下が欲しかっただけなんじゃ…!!
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