○中 庸 主 義 者 。
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山本は犬に勝ち、穴から脱出。
「…ツナ。六道骸をあなどらねーほうがいいぞ」
ツナに六道骸の写真を見せるリボーン。
そこには強面の男が写っている。
「奴は幾度となくマフィアや警察によって絶体絶命の危機に陥ってるんだ。
だがそのたびに人を殺してそれをくぐりぬけてきたんだ。
脱獄も、死刑執行前日だったしな」
「Σこの人何してきたのーーー?!
六道骸やっぱ怖えーーー!!」
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「___六道骸様」
写真に写っていた男とは別人。
穏やかな貼り付けた笑みを浮かべる一見柔らかな雰囲気を持った青年。
___彼が、本物の六道骸である。
「…おや、目を覚ましましたか?
3位狩りは大変だったようですね、千種」
ムクリと起き上がる千種。
「…ボンゴレのボスと接触しました」
「そのようですね。彼ら、遊びに来てますよ。
犬がやられました」
「!」ガタッ
「そう慌てないでください。我々の援軍も到着しましたから」
「相変わらず無愛想なやつね__久々に脱獄仲間に会ったっていうのに」
慌てたようにベットから出ようとする千種を骸がなだめる。
そのとき、気の強そうな女の声がした。
千種がわずかに眉を寄せる。
「…何しに来たの?」
「仕事に決まってんじゃない。
骸ちゃんが一番払い、いいんだもん」
「答える必要はない…」
「スリルを欲してですよ」
各々の理由に骸は苦笑しながら千種に声をかけた。
「千種はゆっくり休んだ方がいい。
ボンゴレの首は彼らに任せましょう」
「…っはい…」
「ん、包帯はゆるんでないね。
安静にしてれば大丈夫だと思うぜ」
「……誰」
刹那を見た千種が殺気を漂わせる。
だが刹那は余裕そうな笑みを崩さない。
「はは…。そんなに警戒しないでほしいんだぜ」
「落ち着きなさい千種。彼女は僕の友人ですよ」
「友、人?」
「そうだぜ?僕は骸君のお友達。君を手当てしたのも、僕さ」
「……そう」
殺気が消える。とりあえず信用したようだ。
「千種君、だっけ?君、スモーキンボムこと獄寺隼人君にやられちゃったんだろ?
彼は特攻型だからね…反応の素早さが大事だ」
「クフフ…よく御存じですね。
フゥ太君に聞かなくとも君に聞けば…
必要な情報を得られたかもしれません」
「まさかw僕だってそう簡単に情報は教えないんだぜ」