○中 庸 主 義 者 。
□04
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「……骸君」
「なんですか?」
「君に、嫌いなものはある?」
真剣な質問だと空気で察したのか、真面目な顔になる骸君。
(いや、決して普段の顔がふざけてるって言いたいわけではない)
「……この、とるに足らない世界が、汚れたマフィアが、大嫌いですよ」
「そう言うと思ったぜ」
「…この世界は、マフィアは。どこまでも傲慢で卑怯だ。自分の事ばかりを中心に考え、必要がないとわかれば迷わず切り捨てる」
「…………」
「いくら偽善を吐いても、心の奥に渦巻く欲は皆同じです。だから、僕は信じることをあきらめた。信じていいのは、自分だけ」
「……。…君の考えは良くわかった。…じゃあ、君はどうしたいのかな?」
「……このとるに足らない世界を、純粋で美しい血の海に変える、つもりです」
原作と同じだ。骸君は、マフィアをつぶす気だ。
「…なるほど。だからまずは憎きマフィアから殲滅しようというわけか」
「……君は、僕についてよく知っているようですね」
「ああ。大体の事は知ってるんだぜ。骸君が何でマフィアを潰そうとしてるのかも、過去に何があったのかも、ほぼ全て。……知り過ぎないくらいには」
「…そうですか。…まぁ、深くは、詮索しません。教えたくないのでしょう?」
「さすが骸君。よくわかってくれるんだぜ。…いつか、教えるよ」
「期待しないで待ちます」
このままだと、原作通り骸君は復讐者につかまる。
でも、僕一人じゃきっと変えようがない。
……なんか、無力っていやだな…。
「……まぁ、でも」
「ん?」
「______君は、信じてみる価値がありそうです」
「……ワォ」
柔らかく微笑んで言った骸君。
…………貴重なデレいただきましたあああああああああああ//////!!←←
「…ちょ、なんか鼻息荒いですよ、大丈夫ですか」
「大丈夫だ問題ない((タラー」←
「ΣΣ鼻血出てますけど?!?!」←
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