○中 庸 主 義 者 。

□04
1ページ/3ページ






「……骸君」


「なんですか?」


「君に、嫌いなものはある?」





真剣な質問だと空気で察したのか、真面目な顔になる骸君。
(いや、決して普段の顔がふざけてるって言いたいわけではない)




「……この、とるに足らない世界が、汚れたマフィアが、大嫌いですよ」


「そう言うと思ったぜ」


「…この世界は、マフィアは。どこまでも傲慢で卑怯だ。自分の事ばかりを中心に考え、必要がないとわかれば迷わず切り捨てる」


「…………」


「いくら偽善を吐いても、心の奥に渦巻く欲は皆同じです。だから、僕は信じることをあきらめた。信じていいのは、自分だけ」


「……。…君の考えは良くわかった。…じゃあ、君はどうしたいのかな?」


「……このとるに足らない世界を、純粋で美しい血の海に変える、つもりです」




原作と同じだ。骸君は、マフィアをつぶす気だ。




「…なるほど。だからまずは憎きマフィアから殲滅しようというわけか」


「……君は、僕についてよく知っているようですね」


「ああ。大体の事は知ってるんだぜ。骸君が何でマフィアを潰そうとしてるのかも、過去に何があったのかも、ほぼ全て。……知り過ぎないくらいには」


「…そうですか。…まぁ、深くは、詮索しません。教えたくないのでしょう?」


「さすが骸君。よくわかってくれるんだぜ。…いつか、教えるよ」


「期待しないで待ちます」





このままだと、原作通り骸君は復讐者につかまる。
でも、僕一人じゃきっと変えようがない。
……なんか、無力っていやだな…。





「……まぁ、でも」


「ん?」


「______君は、信じてみる価値がありそうです」


「……ワォ」





柔らかく微笑んで言った骸君。


…………貴重なデレいただきましたあああああああああああ//////!!←←




「…ちょ、なんか鼻息荒いですよ、大丈夫ですか」


「大丈夫だ問題ない((タラー」←


「ΣΣ鼻血出てますけど?!?!」←



_
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ