夢語

□日常と非日常
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雲ひとつないとつ快晴の下で俺こと潤朱紅生は、アパートの一室で雑談していた。決して1人で喋ってたわけじゃない。友人、いや幼馴染、家族?まぁ良く分からんポジションの奴ら3人と、だ。

 俺と3人は孤児だ。4人とも幼い頃に親に捨てられてたり親が死んでたりして、路頭に迷っていたところを物好きな孤児院のじーさん(院長)に拾われた。拾われた時期に多少の違いはあったがほぼ同じ時期に拾われ、年も同じだったから俺達はいつも一緒にいた。

 中学に上がって院を出て、バイトで少しずつ貯めた金と、院の先生達から少しずつ、いや多めずつ?もらった金で4人で生活している。家は金持ちのじーさん(だから院長だって)に貰った2階建てを使ってる。じーさん曰く買ったけど使ってないやつの中の1つ。やだね金持ちってやつは。

「…ねぇってば!」

「………あ、俺?」

「さっきからそう言ってるじゃん。何ボーっとしてんの?」

この薄い黒のショートカット女が旭都李涙。ツンデレだ。典型的な。あだ名はお嬢。

「珍しいね、紅生」

「うるせぇほっとけ。俺にもいろいろあんの」

この優しそうな顔した金髪は裡无渚季。誰にでも優しい外面を作った腹黒大魔王サマ。

「え?何?なんか言った?」

「なんでもないですごめんなさい」

渚季ー、黒いのでてるぞー。

「だいじょーぶ?くーちゃん」

この小学生男子みたいな水色頭のパーカー野郎は燿姚氏。れっきとした女子中学生だ。天然バカである。ちなみにボクっ子。
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