ゴッドイーター(短編集)

□【頑張れお菓子作り】
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「私、頑張ります! ゼロさんもみんなからも美味しいと言わせるくらいのクッキーを作ってみせますから!」


その様子が見れて、口元を緩くし、小さく笑みを浮かべた。


「んじゃ、さっさと終わらそうぜ…」

ぽんと頭に手を置き、先にキッチンへ向かう。


「は、はい」


手を置かれた頭をおさえ、後からゼロに着いて行くアリサ。


エレベーターに乗ろうと待ってる間、ふとゼロが何か思い出してアリサに目を向ける。

「そういや、カノンって確か料理が得意だったよな」

「え? そうなんですか?」

「あぁ。俺、男だし カノンもいた方が人数分も早く終わるかもしれないだろ」

「それも…、一理ありますね」


「物は試しに、誘ってみるか。こうゆうの女同士の方が安心するだろうし」


そういって開いたエレベーターに乗り、ボタンを押す。




「………………」




黙り込み、ゼロの背中をぼんやりと眺める。







(なんでしょうか…、このまま二人だけでも良かったかなと思ってしまって…)



うーんと頭を悩ませていると、カノンの自室へ着いた。



それから事情を説明すると、こころよく引き受けてくれて、三人はキッチンへと向かった。










「クッキーを時間短縮で作るんでしたら、フライパンも焼くときに使うと早いですよ」


「ん? かたぬきしたやつをか?」


「一つは基本のかたぬきタイプのクッキーで、もう1つはスプーンでフライパンにたらして焼くクッキーを作るんです。そうすれば、同時に沢山クッキーが焼けて、種類も増えますから」


ほんわかとゼロに笑いかけると、へーっと頷いた。


「んじゃそれにするか」

























―数分後―



















「こっちはもう準備が出来たので、フライパンで焼きますね。アリサさんの方はどうですか?」



「かたぬきの種類が沢山あるので、色々と試してみようかと」


「いいですね〜。かたぬきが終わったら焼く分数を教えますから、後で声をかけて下さいね」


「はい!」



ゼロはというと、ぽけーっと椅子に座って休憩タイムに入っていた。

一応変な間違いをしないかアリサを監視しつつだが…。
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