ゴッドイーター(短編集)
□【まずは自己紹介の思い出】
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「ふぁぁ〜………」
エントランスのソファーに深く腰掛け、天井を見上げて欠伸をする。
黒い短髪で容姿も俺的には至って普通ではあると思ってる。
が、最近ではリーダー(ゼロを補佐してくれる副リーダー?)と、
俺(第一部隊のリーダー)で部隊長の役目を任されてからは、
ほぼフルで荒神(アラガミ)を討伐していってる。
神機(じんき)もやたら刄こぼれして磨り減ってるような気がしてならないが、今のところ調子がいいから大丈夫だろ。
「…………はぁ〜…」
本日何度目かの欠伸を連発して、それと同時に溜め息も出てきた。
今も次のミッションが課せられるのを待つかのように待機して、緊急事態の場でも直ぐに動けるようにエントランスに居るものの、暇なもんは暇だな…。
トランプとか軽いゲームでもやりたい気分だ。
「……ほんと…、どぎつい世界になったよなぁ…。昔の日常がこんなにも一変するなんてよ…」
「なにを独り言、言ってるんですか? ゼロさん」
やんわりとした口調で、すぐ隣のソファーから声が聞こえてきて顔を向ける。
案の定、任務を終えたであろうピンク色の髪色をした女性、「カノン」が首をかしげていた。
「……なにさも自然に隣に座ってんだ…」
「もちろん任務が終了したから、いつものようにここで皆さんと休憩しようかと思ってまして」
「主に誤射の反省会だけどな」
また他の声が割って入り、ゲートの方を見上げると、何故か黒焦げと化しているタツミとブレンダンの二人が此方に歩み寄ってきた。
いや、この場合なにが起こったのか一発で理解出来る。ぐるりとカノンにもう一度顔を向けて、冷ややかな視線を向ける。
「お前……、俺んとこ避難しに来たな?」
「な、なんのことでしょう〜?」
目があさっての方向に向いてんぞ。