四天宝寺バトテニ/短編
□殺す事なんて出来ない
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!!!!!!?
俺が…大切にしていた後輩………。
そんなん、一人しかおらへんやんー…。
゛謙也さん。゛
その後輩の声が、俺の頭に響いた。
「お前………光を……殺したんかっ…?」
俺のダブルスパートナーであり、生意気だった後輩、財前光。
俺は、光ととてもと言っていいほど仲が良かった。
「……なんでや。」
「………。」
「なんで光を殺したんやっ!!!!!!!!!!!!………答えろやぁ…白石…。」
俺はその場に座りこんだ。
涙を流しながら。
「すまん、謙也………。ごめんな。俺を……殺してくれ…。」
「何…勝手なこと言っとるんやっ!光を殺したのに、今度は自分が死ぬ!?ふざけるなや!!!!!」
「……。」
白石は何も言ってこなかった。
「……誰かを殺すくらいなら………。」
俺は自分が持っていた銃を、俺の心臓に当てた。
「…!!?謙也??何…しとんのや!!!!!!」
「誰かを殺すくらいなら、俺は……死ぬ。」
「…光のいない世界で、いきたくあらへんしなー…。」
「ー…やめろやっ!!!!!!謙也ぁ!!!!!!!!!!!!」
さよなら、皆。
光………。
助けられなくて、ごめんな。
バンッッッッ!!!!!!
「…!!?謙也ぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
例え大切な人を殺した相手でも…
殺すことなんて、出来ない。
ごめんな、光。
ーendー