HP short story
□summer! 2
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「鬱陶しいわよストーカー。」
セブルスを奪い、ジェームズを殴ったのは、リリーでした。セブルスはあまりの驚きでフリーズ。シリウスはその端正な顔が阿呆面になっている。
「痛いじゃないかリリー!!」
「あら、少し強めに殴れば馬鹿が直るかと思って。」
二人の間には火花が飛んでいる。それを見たピーターが震えている。
「君は何故僕とセブルスの愛の営みを邪魔するんだい?」
「当たり前じゃない。わ・た・しのセブルスがあなたみたいな男のものになるなんて簡単に許すわけないでしょう?」
セブルスを挟んでの冷戦は、セブルスの取り合いによるもので、たぶん長くなるだろう。
「羨ましいのかい?セブルスがぼ・く・のものになったから?」
「あら。セブルスへの愛は確実に私のほうが上だもの。嫉妬なんてするわけないでしょう?」
バチバチと音がするくらいのにらみ合い。それに終止符を打ったのは、原因であるセブルスだった。
「リリーもポッターもここはたくさん家族の人たちがいるんだからやめてくれ。ポッターは一週間たったらあえるのだからいいだろう?」
「「…」」
二人はこれ以上はセブルスが困ると思ったのか、黙ったままにらみあっている。仲良くなれそうにはない。