HP short story
□summer!
2ページ/12ページ
時は一時間ほど前に遡る。
「あぢー」
適度に日光のあたる獅子寮談話室。いつもどおり僕ら悪戯仕掛け人は四人でグダグダとしていた。しかし、夏であるため、人の多い談話室は暑く、体力を容赦なくうばってくる。
「君ほんとうざいよね。だらけてても無駄に絵になるとか」
唯一無二の親友であるシリウスは談話室のソファーでグッタリと寝転がっていた。ネクタイは既にはずされ投げ捨てられている。制服は限界まではだけられ、ある意味際どい。
「なんていうかそこまでくると見てるこっちが暑くなってくるよ」
笑顔の中に黒いものをまじえながらリーマスが諭す。本当にシリウスはいいやつなんだけどたまに暑苦しいよね。