HP short story

□summer!
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「というわけで、セブルス一緒に旅行にいこう!!」



夏期休暇が近づいてきたある週末。僕は談話室で静かに読書を楽しんでいた。

つい先程までは…

例のごとく僕の読書時間をぶち壊したのは、僕の目の前できらきらと榛色の瞳を輝かせるこの男。僕はじとりとした目で男を見上げる。

「ポッター何の用だ」

そうこの男―ジェームズ・ポッターはいつも何かと理由をつけては僕の前に現れる。はっきり言わせてもらうと、鬱陶しい。

「ひどいなあ 聞いてなかったのかい?」
「聞こえてはいた。しかし、その内容に必要性は見出だせなかったがな」
「ますますひどいよ。僕たちは恋人だろう?」

どんな神の悪戯かは知らないが、僕とこのポッターは恋人というやつである。いまいましい。前までは顔をあわせるたび杖をつきつける仲だったのに…。しかもこんなやつをたまに愛しいとおもってしまう僕も僕だ。

「それで?ポッター、もう一度きこう。何の用だ?」

「うん…セブルス一緒に旅行にいこう!!」
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