リアルマーメイド

□リアルマーメイド
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しどろもどろになっている入江君がおかしくて、ついまた笑ってしまった。なんだかこの一週間、さけられているような気がしてならなったけど、やっぱり入江君は面白くて。

「そんな笑うなよ……。」

なんて赤面して言われても。ますますおかしくて更に笑ってしまった。それに____心のどこかでキュンとした。

「あはは…ご、ごめ((ブフォ」

「おい!!///」

「ほんとごめんって!だって入江君、すごく面白くて。嫌われてると思ってたから。」

「嫌う……?どうして?」

「だって入江君、目が合った日からわたしのことさけてたもの。」

わたしはちょっとムッとして言った。なんか、わたしだけが気にしてたみたいでくやしかったから。

「ちが、俺はただ……変におもわれたくなかったていうか。………
有川のこと、見てたのを見られて恥ずかしかったし…。」

クスッ
「そっか……よかった。」

自然と顔に笑みが滲んでしまうのがわかった。よかった。嫌われてなかったんだ。なんだろうこの気持ち。すごく、心が晴れやかで、スッキリしてる。もう、ほんとに何よ、この気持ち。
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