リアルマーメイド

□リアルマーメイド
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あの瞳が合った日からもう一週間が過ぎた。有川はすっかりクラスにも馴染んでた。

……あれ以来、未だに俺は恥ずかしくてまともに目、見られないけど…

あの日から俺は有川意識してしまっている。そんな自分を否定してみたり、動揺している自分がいる。こんなこと、はじめてだから。あの子に似ているから?微笑まれたから?ぐるぐると自分の心の中でまわる感情。

ああでも、知りたいな。有川はどんな子なんだろう?どんなにあの子に似ているんだろう?

そう思うと、もう体は勝手に動いてて。___『陸は落ち着いてるように見えて、意外と考えるより先に行動するとこあるからなぁ。」誰かにそう言われたっけ。


「有川。」

自分でも知らぬ間に動いてしまう、俺の癖。
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