短編小説 R
□Sweet Rainy 2
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Rちゃんに電話番号を渡してから
もう、3日が過ぎた。
なかなかこない連絡に、
おれのこと、嫌いだったのかなって
心配になってきた時
Prrrrrrrrrr
おれの電話が鳴った。
表示されるのは、知らない番号で
ドキドキしながら、通話ボタンを押した。
JJ「…ヨボセヨ?」
「よ、ヨボセヨ?えっ?」
電話の向こうで、驚く声が響く。
JJ「あっ、Rちゃん?」
「はい!そうです!
遅くなっちゃってごめんなさい…」
JJ「気にしないで?
あっ、あのさ! おれに暇な日、教えてっ」
「えっと、今週の土曜日か日曜日なら!」
JJ「んー、じゃあ、おれも休みだから土曜日!」
「はい!じゃあ、また土曜日に^^」
そう言って電話を切ろうとするから
慌てて止める。
JJ「Rちゃんっ!
場所決めとくからメールして?
おれ待ってるから」
「っ、はい! もしかしたら、
夜になっちゃうかもなんですけど
…大丈夫ですかっ?」
JJ「うん、大丈夫!
じゃあ、またね」
「はい、それでは」
そのまま、電話が切られた。
Rちゃんは、
あのメモの裏、見たのかなっ?
見て連絡をくれたなら
おれにもチャンスはあるっ?
もしかして、まだ 見てないっ?
いくら考えてもそんな疑問は解けず
おれはただ、Rちゃんからの連絡を待つしかない。