短編小説 R
□電車がかき消した
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―――カンカンカンカン…
踏み切りに捉まって、二人で待つ。
僕は(今しかない!)と意気込んで、口を開いた。
CM「あっ、あの…一度しか言わないのでっ、
良く、聞いてください!」
「うん!」
Rが何度か頷いて、僕に視線を寄越す。
CM「えっと…僕、
僕は…、そのっ
(頑張れ自分!)
・・・〔ゴォーーー〕っ」
「ごめん、チャンミン…なんて言ったの?」
電車がかき消した
((好きですっ!!))
(…また、今度でいいです)
(・・・?
本当に変なチャンミンー)