短編小説 R
□電車がかき消した
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「チャンミーーン!
一緒に帰ろー!!」
仕事の帰り道、幼馴染のRが
後ろから大きな声で叫び駆け寄ってくる。
CM「おー、R! 良いですよ。」
「良かった!」
と、僕の答えを聞き、笑顔を見せるR。
CM「(今日こそ、言えるかな…)」
肩を並べ、二人で歩き出す。
CM「あっ…あのさ…あー、っと」
「え…どうしたの?チャンミン」
CM「あー、うーん…何でもないですっ」
「えー? 変なチャンミーン(笑)」
そう言って笑う君が可愛くて、
わざと脹れて見せる。
CM「む・・・」
「ごめんってー!」
素直に謝る君が、すごく愛しい
だけど、それを伝える勇気は僕には無くて。