ごめんね。わからない。
□お前を
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あれから4年の月日が経った。
今日も今日とて、身体が痛いーー…
まともに身体を動かすことも億劫だ。
『ーー…ヴァイスマン、いるか?』
ベッドからふらつく足で立ち上がる。
未だに先代から受けた傷がふさがらない。
むしろ侵食してきている気がする。
それでも構わない。
弟を救えるのなら。
自分を匿ってくれていた人物が問いかけに答えないのを確認するとため息をついて地上の仲間にでも会いに行こうと空に身を投げ捨てた。
用があれば彼なら連絡くれるだろうし。
不安もない。
ただ、地上に着くまでそっと、目を伏せた。