03/02の日記

00:01
政佐(現パロ)
---------------
昨日も今日も雨だったから
気持ち輪廻転生で





「Hey,馬鹿鴉。濡れんぞ」
「うん」

ザアザアと雨が降っている。
視界を悪くし、耳障りな音を奏でる雨が。

佐助はぼんやりと窓際に腰掛け外を眺めていた。風は強くなる一方。開け放たれた窓からは、そう時間もなく冷たい雨粒が入り込み始めることだろう。

政宗は溜め息を溢すと腰を上げた。

「部屋水浸しにするつもりかてめえは」
「うん」

ザアザアと雨が降っている。
止む気配のない雨が。

政宗は隣に立つともう一度溜め息を溢し、先程から鈍い反応しか返さぬ佐助の頭を自分に引き寄せた。

「……何のつもり?竜の旦那」
「ぐずってる餓鬼みてぇなツラしてっから」
「してる?」
「してる。雨がそんなに嫌いか?」

ザアザアと雨が降っている。
静寂と喧騒を融け合わせた雨が。

「嫌いじゃないよ。……でも、ほんの少しだけ、気が重くなる。頭も痛いし、なんか……やっぱりいい。なんだろね、上手く言えない」
「……」

ザアザアと雨が降っている。
雨が降っている。

「雨雲に溶けて、雨粒として地に降り注げれば……なんてこと考えてた時期があった」
「なんで?」
「“慈雨”って言うだろ。血を降らすよりも、恵みの雨で居られたらって思ってたんだよ。笑うか?」
「……ううん。優しいじゃん、独眼竜。俺は、熱を奪う冷たい雨にしかなれないだろうなぁ」

ザアザアと雨が降っている。
皆に平等に降り続けている。
恵みを与えながら、熱を奪いながら、世界を巡る。世界を覆う。

「やっぱり、雨……嫌いじゃないよ」
「……俺も嫌いじゃねぇよ」

ザアザアと雨が降っている。

今度は、それを耳障りな音だとは思わなかった。






なんちゃってシリアス。雨の日って頭痛いし憂鬱になります。でも昔程嫌いじゃない。雨の音も余程豪雨じゃないなら結構落ち着きます。

そんな私事を混ぜたらまたこんな、なんか良くわからない謎な文になりました(笑)



☆コメント☆
[すず] 03-06 12:28 削除
政佐は晴れより雨やくもりが似合う気がしますね。雨を二人でぼーっとながめてるのが絵になりますよぬ。そして雨がやんだら二人で散歩にでも行けばいいと思います。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ