01/04の日記

23:26
君が僕らを繋いでくれた 23
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アルレイ+ジランド
叔父さん別人注意報…てか何故かジランドとレイアがイチャイチャしてます(笑)




腹を抱え笑う叔父に、アルヴィンの堪忍袋の緒は切れた。

「ああああもう笑うな!!!」
「本当にまだまだ青いな、アルフレド」

嘗てこれ程笑った叔父は見たことがないだろう。アルヴィンは溜め息をついた。

「結局俺の言った通りだったな」

なあ、とジランドはクツクツ笑いながら手を伸ばす。オレンジブラウンの柔らかな髪をぐしゃぐしゃと撫でた。

「ふふ、アルヴィン優しかったよ?叔父さん」
「誰が叔父さんだ。俺はお前の叔父さんじゃねぇぞ」
「アルヴィンの叔父さんはわたしの叔父さんってことで」
「お目出度い思考回路だな」

ジランドの口は悪いが何処か雰囲気は柔らかい。何時の間にそれ程仲良くなったかなど聞きたくないと思うアルヴィンだった。

「ふん、マナの流れも悪くない所か今までより良さそうだな。リンクの副作用も無さそうだしよ」
「うん。最近調子いいんだよ。アグリアも言ってた」
「マナ分けてるって言うイフリートの眷属の精霊か。まあ、アルフレド自体マナの傾向はイフリート寄りだからな。それもあるんだろ」
「ふえ〜そうなんだー」

レイアの両頬に手を当て瞳を覗き込むジランドと、そんなジランドを真っ直ぐ見上げるレイア。

「……そろそろレイア返して下さいよジランド叔父さん」
「はいはい」

パッと手を離すとジランドはもう一度頭を撫でレイアの背を軽く押した。

「お前が執着するのも何か分かるな」
「からかうなよ」

流石は自分と血が繋がってるだけあるな、と内心苦く笑う。
レイアの雰囲気は自分や叔父のようにささくれた人間には心地好いものなのだろうと。

「アルヴィンがね、ジランド叔父さんにも感謝してるって言ってたよ」
「そうか」

アルヴィンに擦り寄り笑みを見せるレイアに、ジランドもほんの少し柔らかく笑う。

「……ああ、感謝してるよ、叔父さん。レイアに色々教えてくれたんだろ?」
「素直にアルフレドが礼を言うなんてな」
「……黙って受け取れよ」
「クク……どういたしまして」

レイアを撫でたようにアルヴィンの頭もジランドが撫でる。

「ガキ扱いしやがって……」

そんなこと、レイアが居なければ絶対有り得なかったな、と思った。



君が僕らを繋いでくれた

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21:51
君と僕を繋ぐもの 22
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アルレイジュエリ
愛さレイア




「本当に何もなくて良かったよ」

ジュードの言葉にレイアはにこりと微笑む。

「レイアは勿論、アルヴィンもね」

その顔は医者であり二人の友人でもある顔だった。

「まあ、おたくらには特に世話になったしな。ありがと」
「お友達なら当然です」

アルヴィンの言葉にエリーゼも笑みを浮かべたが、直ぐに表情を引き締める。

「これでレイアの稀少価値は更に上がったでしょうね。リンク済みのレムの眷属なんて類を見ませんから。…すみませんレイア。このような言い方で」
「ううん。心配してくれて嬉しいよエリーゼ」

申し訳なさそうに俯くエリーゼを抱き締めレイアは首を振る。直ぐにエリーゼの表情も和らいだ。

「幸せそうですね、レイア」
「うん、凄く幸せ」

エリーゼから離れ、ふわふわと日溜まりのようにあたたかい笑みをレイアは浮かべる。
浮かべて、笑みに似合わぬことを言いだした。

「それにね、人がどうやって愛を伝えるのかよく分かったよ。リンク……って言うより、セックスかな?本や聞いただけじゃ分からないよね。凄く気持ちいいの。昨日はアルヴィ「レイアちゃんストップいい子だから止めて下さいお願いします」」

慌てて背後からレイアの口を塞ぎ引き寄せたアルヴィンだったが、時既に遅し。

「昨日、何かな?アルヴィン」
「(あああ大魔王様がご立腹でいらっしゃる……)」

琥珀の瞳の大魔王がにこりと微笑む。

「ねぇ、まさかリンクしたてのレイアを1日に二回も三回も抱いたり中に出したりしてないよね?」
「……」
「……してるみたいですよ、ジュード」
「そう。いっそ少しはマナが足りなくなっちゃえばよかったのにねぇ」

冷たいジュードとエリーゼの視線がかなり痛い。

「いけないの?」
「レイアはアルヴィンのこと絶対拒まないからなぁ……」
「レイア、時には“待て”をさせることも大事なんですよ?」
「……俺は犬か」

散々な言われよう。
しかし、そんな話が出来ることも喜ばしいことではあった。

もう一度、アルヴィンは心の中で礼を言う。
自分達の幸福を願ってくれる優しい友人達へと。





君と僕を繋ぐもの

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