12/18の日記
09:43
君を想う 19
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アル+アグ
この二人の会話は基本下品なので(笑)
「順調みたいじゃん?あれの調教」
クツクツ笑うアグリアに、アルヴィンは乾いた笑いを溢した。
「…やっぱおたくには分かるのな」
「当然だろ。最後まで出来そうなわけ?」
「あー…どうだろ。まだ無理そうだけど」
レイアからマナを供給して貰っているアグリアは誰よりもレイアの変化にいち早く気付く。特にアグリアはマナの感知能力に長けているとのことなので尚更なのだろう。
「ふーん」
「な、何だよ……」
じろじろとアルヴィンを見ながら意味深に口角を上げるアグリア。たじろぎながらも問うと、彼女はクツクツ笑い出した。
「ほんっとに大事にしてんだな、あれのこと。あたしはマナに触れば分かるからよ。どれだけてめえがあのブスのこと大事にしてんのか、あいつがどれだけてめえのこと大事に思ってんのか。ただゲロ甘いだけだったマナが、今は変わってんだよ」
「……まあ、否定はしないけど。てか、レイアのことブス呼ばわりすんなって」
「あは〜そいつは悪かったな。てめえからしたら何より可愛い奴だもんなぁ、レイアは」
「……からかいやがって」
肩を落とすアルヴィンにアグリアは声を上げて笑った。
「気持ちは分かるけどな。あれは別格だ。けど、てめえは忘れちゃならないことがある。あれがレムの力を継ぐサクリファイスで、最高のマナの適合者とリンクが出来るとなれば、それが知れた時黙っちゃいない連中が居るってことをな。分かってんのか?兄ちゃん」
「……分かってるよ。仮にも俺はスヴェントの人間だ。そういう奴らが何をするのか……知らないわけじゃない」
「それなら結構。精々大切にしやがれ」
サクリファイスの呼び名の元。精霊をただの道具としか思わぬ者などいくらでも居る。レイアは格好の研究道具だろう。
「…何だかんだで結構心配してくれるし、おたくもレイアのこと大好きだよな」
「兄ちゃんには負けるけどな」
「あーはいはい、俺は大好きですよレイアのこと」
からかい返すつもりが意地の悪い笑みでアグリアが答えたので、アルヴィンは観念して素直に答えたのだった。
「じゃあとっとと最後までヤッちまえよ」
「……何でそうおたくは口が悪いかね」
君を想う
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