12/13の日記
01:26
君と重ねたいのは身体だけじゃない 18※閲覧注意
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アルレイ
17より数日後
更に進展はしてるようです
「やば…ッ!」
荒い呼吸を繰り返すレイアにアルヴィンは一気に熱に浮かされた頭が冷えた。それに気付き、レイアはいやいやと首を振る。
「や…だ…アルヴィン、やめちゃ、や…!」
「もう限界だろ。今日はここまで。……ごめんな、レイア無理させて」
「んん……ッ!」
ちゅ、と軽く額に口付けアルヴィンはレイアの中から自身を抜く。ビクリと肩を震わせたレイアの頬を撫で目尻の涙を舐め取った。
「熱いな……苦しいだろ」
初めて今日は彼女の中へと己を埋めてはみたものの、まだ身体を繋ぐには早いか…とアルヴィンは熱に揺らぐ翡翠の瞳を見詰めながら思った。
「……アルヴィンは、面倒だって思わないの?人間の女の子相手なら、こんな気使わなくて済むのに」
くたりと四肢を投げ出すレイアが熱で潤む瞳で問い掛ける。
額に濡らしたタオルを置いてやると、アルヴィンは頬を撫で笑った。
「別に俺は性欲処理したいわけじゃないんですけど?女抱きたいだけなら割りと相手に不自由ないし?」
「わー女の敵」
「はは、まあ昔の話だよ。今触れ合いたいと思うのはレイアだけだしな」
「今もモテるだろうに勿体ない」
「そんなことないない。レイアが居れば十分ですよ、俺は」
頬を撫でる指が心地好く、レイアはとろんと瞬きをゆっくり繰り返す。
「レイアが人間だったら、俺らは会えてなかったろうし、こんなに自分を必要とされる喜びも味わえなかったよ。今、俺はすごい幸せなんだ。レイアのお陰で」
それにさ、とアルヴィンは少し悪戯混じりにレイアの唇を指でなぞった。
「レイア、俺と“リンク”したいんじゃなくて、“セックス”したいんだろ?人間が恋人同士でするみたいに」
ちゅ、と軽く唇を重ねると、眠たげだった瞳はパチパチと見開かれ瞬きをした。
「それなら俺は大事に大事に、レイアのこと抱きたいよ」
「アルヴィン……」
頬を染めるレイアに笑い掛けると、レイアも笑った。
「わたしも、わたしが精霊で良かったと思ってる。だって、人間の女の子だったら分からなかったもん。アルヴィンのマナに包まれて、」
レイアは手を伸ばしアルヴィンの指に自分のそれを絡めると、軽く唇を寄せた。
「アルヴィンが居るから生きていける喜びを」
君と重ねたいのは身体だけじゃない
それ以上にもっと深く心を重ねたいのです
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