03/15の日記

23:11
政佐(全部:裏)※閲覧は自己責任です
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「……また、増えてる」

灯りの消えた暗い閨の中、自分に覆い被さっている政宗にぼそりと呟かれ、佐助は何のことかと首をかしげた。

「傷」
「ッ…まあ、忍ですから。仕事で怪我くらいするって」

一言そう言って政宗が舌を這わせたので、佐助の男にしては細過ぎる肢体がピクリと跳ねた。

「……血の味がする」
「嫌なら舐めるな」

ペロリと己の唇を舐めると、今度は同じ場所に口付ける。

「ねぇ……竜の旦那、あまり忍の身体、しかも血とか…舐めたりしない方がいーよ?」

先程から政宗が口付けたりするのは真新しい傷の上からばかりであった。

「Shut up.」
「アンタねぇ……」

しかし、佐助の忠告も、政宗の前では全く意味がない。

「こんなに毎度毎度傷作って、幸村は何も言わねぇのか?」
「忍の怪我くらい、真田じゃ普通だから。てか、アンタくらいだよ、俺の傷の心配するのは」

政宗の髪を撫でながら、佐助は呆れた様に溜め息をついて言う。

「俺のもんに何処の誰とも知らねぇヤツが傷付けてると思うと不愉快なんだよ」
「あのねぇ……」

佐助の首筋に傷とは違う紅い印を刻むと、政宗はそのまま口付けた。

「ん…ッ」

舌を絡め、深く口付けを交わしていれば、政宗が優しく傷だらけの白い肌を撫でた。

「このまま…幸村に返さねぇで、ずっと傍に置いときてぇ」

顔を離せば、真っ直ぐに佐助を見詰め政宗が言う。

「佐助、I love you.」

何度と言われた言葉は、既に佐助には聞き慣れたものとなっていた。

「……竜の旦那」
「政宗……佐助、名前で呼べよ」

腰から脚へと手を這わせながら、佐助の耳に軽く歯を立てる政宗の声は、少し掠れた甘く低いもので、佐助はゾクゾクとした。

「竜の旦那……政宗が居るから、俺は傷を負いはしても、死にはしないんだよ」

政宗の頬を撫でながら微笑むと、引寄せて軽く唇を重ねる。

「政宗は嫌がるけどさ、この傷は俺が確かに此処に居るっていう証なんだ。だから、」

佐助の言葉は、半ばで政宗の口付けにより遮られた。

「アンタはズルい」

拗ねた様な表情の政宗に、佐助は堪らなく愛しさを感じ柔らかく微笑む。

「政宗、夜は短いんだからさ」
「…OK,次に会う時の分まで、たっぷり可愛がってやるよ」

佐助が政宗の首に腕を回してねだれば、政宗は不敵な何時もの笑みとは違った、年相応な幼さを含む笑顔を見せた。

「愛してるよ、政宗」



☆コメント☆
[紅奈] 03-15 23:18 削除
あとがき的な。
温い裏ですね(苦笑)
久し振りに佐助が来たから組み敷いて服剥いでさぁヤるぞ(←下品/笑)って意気込んでたのに、生傷作って自分のとこ来た佐助に何だかもやもやする、そんな政宗(笑)
独占欲強い政宗は書くのも読むのも楽しいんです(^-^)♪
でも、バリバリな裏を期待されてた方には大変残念な出来上がりで申し訳ないですが(苦笑)

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