忍たま
□トリップ3
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☆三人目の来訪者☆
『フム…今回の忍務も大したことはなかったな』
仙「フッ…私たちにかかればあれくらいは造作もない」
文「学園に戻るまでが忍務だ!気を抜くなよ」
今回は六年い組の二人と忍務に出掛けていた若
忍務の内容は裏裏裏裏山に潜んでいる山賊たちを一掃しろという至ってシンプルなもの
『フム…やはりお前たちと組んで正解だったな!さっさと終わってしまった』
三人が出掛けてから四時間ほどですべてが片付いてしまったのだ
これを嬉しがらずにいられるわけがない
『助かったぞ(真虎に報告せねば♪)』
仙「フッ…(この程度の事でこれほどまで喜ぶとは)」
文「この程度のことならいくらでも手伝ってやる(お前も充分年相応の反応してるじゃねぇか)」
ニコニコと笑う若に、そんな若を横目にフッと頬を緩ませる仙蔵と少し微笑む文次郎
三人でならんで木々の間を通り抜けていくと、近くで人の気配を察知した
その場にしゃがみこんで、その人の様子をうかがう
そこにいたのは長い髪の毛にウエーブのかかった少年だった
「ーーはー〜っすか…」
周りをキョロキョロと見渡してただひたすらに首をかしげている
『む…?(あの独特な口調は…)』
仙「誰かいるようだな…」
文「俺がいく…!」
仙「待て、文次郎」
さっそく飛び出そうとする文次郎を隣にいた仙蔵が制止した
が・・・
「ーーーー仕方ないっすね」テクテク
文「あいつ…(見失う前に捕まえてやる)」
その少年が動き出してしまったことにより文次郎が飛び出した
後ろで制止しようとしていた若と仙蔵がどのような会話をしているのかも知らずに・・・
ー遭遇!ー
文(「あいつ!」)ザッ
(『待て、文次郎…』)
文(「・・・」)タタタタ
仙(「あれほど待てといっただろう💢」)
(『恐らく、あそこにいるのは前に話した私の仲間の一人だ』)
仙(「ほぅ…(もし、若の友人を傷つけたりでもすれば文次郎の奴を新しい炮烙火矢の実験台にしてやろう)」)黒笑
文(「ゾクッ))…!?何だ?今のは…」)