イツメンと異世界道中?

□その6
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ウソップ「あー…どうすっかなぁ」
廣瀬「うん?どうしたんだい?ウソップくん」
深翠「・・・」チラリ





美味しい食事を目の前に、なにから食べるか考えていたらこの船の狙撃手の悩ましい声が耳に入る…


我らが推し様と共に視線をそちらヘ向ければ、そこには困ったようにその場に立ち尽くすウソップの姿が



早く食べないと冷めるのに…って思いながら様子を伺っていると「食うのは食うからそんな顔しなくて大丈夫だって!」と苦笑いをしているウソップ本人から言われてしまう
お?って思って隣に視線を向ければ、分かりやすいからねぇとのこと…


どうやら顔に出ていたらしい



学習しねぇなぁ!私(´◉ᾥ◉`)




サンジ「おい、ウソップ。早く座らねぇとルフィのヤツに全部食われちまうぞ…「俺もそうしてぇのはやまやまなんだけどよ」…あぁ」


そういう事か





ちょうど料理の追加を運んできたサンジがその様子を見て状況を瞬時に把握し、納得したように頷くと事も無げに自分の席に座ればいいと述べ、そのまま2人で一言二言交わした後に1度キッチンへと消えていった


結論から言えば、ウソップが悩んでいたのは私たち3人が増えた事により彼の座る席が無くなってしまったからだ


この船は元々新入りのジンベエを含めた10人構成。そうなれば当然、家具も10人分
お箸やコップなどの食器類はともかく、どうしてもスペースを取ってしまう椅子やテーブルまでは余分はない
お店では無いのだから椅子やテーブルが少ないのは、まぁ当然と言えば当然だろう
フランキーに言えばすぐに作ってくれるだろうが、すぐに居なくなる私たちのためにわざわざ作らせるのも申し訳ない




それなら甲板にご飯持ってって向こうで食べるか?って思ったら、いつの間にやらこちらへ戻ってきていたサンジに「レディたちは気にしなくていいからな」と釘を刺されてしまった

・・・どこまでいってもスマートである


再びサラッと自分の席を譲ろうとするコックとそれに遠慮して未だに困ったような声を上げる狙撃手
どちらも譲らずこのままではキリがない






ブルック「おや、サンジさん、ウソップさん…お2人ともどうかなさいましたか?」
ウソップ「いや、別に大した事じゃねぇよ」
サンジ「ウソップの座る席がねぇから俺んとこ使えっつってんだが…「なるほど、ウソップさんがサンジさんに遠慮して頷こうとしないと」そういうこった」
ブルック「でしたら、私が移動しましょう」



サンジさん、こちらの紅茶頂いていきますね☕️




ふと、この場の最年長であるブルックがこちらの様子に気づき、スマート且つ優雅に紅茶を手にしながら席譲ろうとするも、それすらも悪いからとやんわり断られてしまっていた


あーぁ、おじいちゃんが悲しそうな顔してる
・・・気がするだけだけど
骨だけだから表情ちょっと読み取りづらいのよ
表情豊かなんだけどね
変化がちょこっと分かりづらいんじゃ…すまん
たぶん、おじいちゃん的には子ども…というより若い人を優先したかったのだろう
まったくもって、優しく紳士なおじいちゃんである(´-ω-)


その一方でウソップはその気遣いは嬉しいがそこまでする程じゃないと思っているようで、サンジに自分の分を取っておいて欲しい稀を伝えてその場にしようとする

ドアに手をかけた彼の服を掴んで軽く引けばよろけること無く立ち止まった




案外体感しっかりしてんな

ヘラクレスンとの修行の成果か・・・



ー食べる時は皆でー

深翠「ウソップ、ちょい待ち」クイッ
ウソップ「おっ?どうした?シンスイ「席があればいいんだよね?」お、おぅ」
深翠「ねこ」ぽんぽん→膝に乗れ
ねこ「!…パパの隣!!」ててててっ…
廣瀬「お、ねこさん来たねぇ」すとん→着席
ねこ「パパパパ!あれ食べたい!!食べさせて「しょうがないなぁ、はいアーン」あーん!うっま!!なにこれめっちゃ美味しい」
廣瀬「これもねこさん好きな味だと思うよ。はい、どうぞ」
ねこ「ありがと!(パパの隣〜♪)」
深翠「(推し様の隣陣取って速攻機嫌なおった…流石重度のメンヘラ限界オタク)・・・ウソップ、これなら座れる?」
ウソップ「座れるけどよ…お前、それ、食べづらくねぇか?」
深翠「まぁ、ねこ軽いし…慣れてるからね。ほら、冷めないうちにお食べ」ひょいひょい→あれこれお皿に盛るお節介オタク
ウソップ「ありがてぇけどいくらなんでも盛りすぎだろ!!」こんもり
深翠「このくらいいけるいける「深翠さーん、これも美味しかったぞ」あ、美味しそう。ウソップのと2つください」
ねこ「パパ!あーしも」
廣瀬「クククッ…はいはい」
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