イツメンと異世界道中?

□その6
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ナミ「ジンベエの隣にいるのがさっき言ってたアンタたちの仲間?「赤髪海賊団 船医見習い兼幹部 深翠です。はじめまして」赤髪海賊団!?」
「「「幹部!?/なんだと!?」」」




サラッと自己紹介したら軽く引かれた
ウソップとナミはなんか凄い顔してるし、ルフィはシャンクスのとこのやつか!って嬉しそうだし、チョッパーはじゃあ、ルフィの恩人の仲間だな!ってなんかニコニコしてる
ゾロは無表情を貫いてて、フランキーとロビンとブルックは特に驚いた様子もない
流石は大人組、キモが座っているようだ
もしかしたら事前に手配書で顔を知られていたのかもしれないが…だとするとナミが私たちの顔を知らないというのも少し不思議に思える
大概の手配書には目を通しているイメージがあるからだ


まぁ、ほか2人と違って写真がないらしい私は昔のサンジ同様イラストなので分かりづらいと言えば分かりづらいのだが…



そこは置いておくとしよう

一方で、この船のコックであるサンジはというとずぶ濡れの私の姿を見てわざわざ船内にタオルを取りに行ってくれたようで、恭しいしぐさと共にふかふかなそれを渡された
ただ、その距離のあまりの近さに思わず顔を顰めてしまったのだが…これは仕方ないと思う


元々距離が近すぎるのは苦手なのだ
事前に言わなかった私も悪いけど初対面でここまでグイグイくる人もシャンクスぶり…
しかしよくよく考えてみれば、ルフィやチョッパーたちもほかのキャラクターたちと比べればやたらと距離が近い…にも関わらずこちらへ来ようとしないのは、私に気をつかったねこがみずみずの実の能力で彼らの気を引いてくれているからだ


いや、本当に気遣いのできる愛娘なんです
えぇ
よく人の事見てるんですよ
凄いでしょ?





深翠「まだ言ってなかったんですか、廣瀬さん」
廣瀬「あいやぁ、オジサンすっかり言うのを忘れてたねぇ」




どうやら、廣瀬さんたちは名前しか名乗らなかったらしい
美味しそうなご馳走を目の前に楽しくお喋りしながらお酒飲んでたのに…ちゃんと自己紹介もしてなかったんですって




いや、そこは言うてあげましょうよ





なんて内心ツッコミを入れつつ、よく良く考えれば後でバレた方が面白いかとも思ったので、軽く尋ねる程度に留めておくとする





ねこ「あっは!パパ、かわいー「じ、じゃあもしかして、ネコも…」うちも幹部!パパとしーすぃとお揃い!!」( ・´ー・`)ドヤァ
ウソップ「四皇の船の幹部とか、お前ら本当に何者なんだよ!?「すごいっしょ」最早、それ通り越してこえぇわ!!」





まぁ、四皇のクルーだから驚かれるのは仕方ないことだが……反応がばらばらで実に面白い

私たちイツメンが敵戦の幹部であることを述べた直後、ウソップは大袈裟とも思えるほどの大声を上げて驚き、チョッパーは仲間の仲間だな!と嬉しそうに笑い、ナミは半泣きで「そんなにサラッと言うことじゃないでしょ!」という叫び声を上げちょうど近くを通りかかったサンジの後ろに隠れ、隠れられている本人は嬉しそうに悪いながら「へぇ、そうかい」と事もなげに返していた…流石は闘うコックさんことサンジ。四皇の名前にたじろぐことも無くそう言ってのけるとは…本当にキモが座っている(´-ω-)

船長であるルフィはシャンクスの名前を聞いて嬉しそうに笑いながら、彼らと出会ったばかりの当時どんなことがあったか…アレやコレやと身振り手振りを交えながらその時のことを教えてくれたのだった


本当にシャンクス大好きなんだねぇ、ルフィ


つい、ホッコリしてしまったのは自分だけの秘密である
向かいにいる ねこ がなんかによによしてたけど、多分あれは「ルフィ、シャンクス大好きじゃん…かわいっ!」とか思ってる顔だろう
みなさんここまで来ればもうお分かりですね
限界オタクが爆発しているだけでございます


そっとしておきましょう









その一方で、無反応を貫いていたゾロは




ゾロ「・・・」チャキ



幹部という単語を聞いた瞬間、即座に刀に手をかけていた





そのあまりの反応速度の良さに思わず拍手してしまったことは言うまでもない







この間も我らが推し様は、いつもの様に朗らかに笑いながら周りを見守りつつお酒を煽っておりましたとさ…🥃



ー幹部は幹部でもー

深翠「おー…(いい反応速度だな)」
ブルック「シンスイさん、その刀……妖刀ですか」
ゾロ「・・・」
深翠「(バチくそに警戒されとる)よく分かりましたね」
ブルック「ヨホホ!その類の刀には少々縁がありまして……では、貴女はチョッパーさんのように船医でありながらも自らも闘うことを選ばれたのですね」
廣瀬「深翠さんには最初、後方支援をお願いしていたんだけれど…それだけじゃ満足できなくなっちゃったみたいでねぇ」
深翠「ねこ(子ども)が前線に立ってたんですから、当然かと」(*`・ω・´)(キッパリ)
廣瀬「それは確かに…」チラリ
ねこ「はにゃ?」(੭ ᐕ))?⟵話聞いてなかった人
廣瀬「ハハッ…(ねこさんにはちょっと興味の無いお話だったかな)なんでもないよ。おっ!このお酒初めて飲んだけど結構美味しいねぇ」
サンジ「ソイツは前の島で買ってきた酒でな。料理にもよく合うんだ。多めに買ってあっから、気に入ったんなら幾らか分けてやるよ「いいのかぃ?」おう。ちょっと待ってろ」
ゾロ「・・・・」ジロ
深翠「だぁから、そんなに警戒しなくともなにもしないって……それともなに?ここで全裸にでもなれば信じてくれる?「「それはやめなさい/これ、シンスイ!」」…冗談ですよ、流石に」
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