イツメンと異世界道中?

□その3
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賑やかに食事を終えて(カタクリは椅子に座っているだけでなにも口にしてはいなかった)二人が部屋から出ていくのを見守っていたのが今から20分ほど前
客人扱いをされているのは本当のようで、出会った兵士たちは皆優しく丁寧に対応してくれている

さっきちょっと外に出たいと言ったら許可をもらってくるから少し待って欲しいとのことだったので、急ぎじゃないから何なら明日でもいいと提案しておいた
外出したいと申し出るのがあまりにも急すぎたし、彼らに変に目をつけられる可能性もあるからだ


もしかしたら手遅れかもしれないが・・・


しかし、だとしたらあまりにも監視が甘すぎるというか…寧ろ監視されていないように感じる

まぁ、私には見聞色の覇気なんてものは扱えないのだけども





深翠「(監視が緩いのも、ミラミラの実の能力者であるブリュレがいるから…かな。ちょっと試してみるか)・・・ねこ、この部屋鏡、あったっけ」
ねこ「ある、あっちにおっきいやつ。なかに誰かいるっぽいよー」
深翠「・・・そう(ビンゴ)」





というか、最初から気づいてたのね。ねこ
気づいてたなら教えてほしかった
ただでさえ私は見聞色が使えず、気配にも疎いのだ
周りの目がないと索敵さえろくにできないというのに・・・


ねこめ、そこんとこ忘れてるな?



なんて軽く恨み言も言いつつ、大きな姿鏡の前へと移動した


なにをするのかって?
次男大好きな八女とお友達になるためですよ
私はねこ同様ここのトップツーが大好きである
最推しはカタクリ
そんな彼について語れそうな人物といえば彼女しかいない

本音を言えば、三つ子のひとりであるオーブンにもあってみたいところだが、ねこはそうでもないようなので今は控えておくとする
彼女もブリュレとたわむれるくらいなら許してくれるだろう
今の時点で部屋の盗聴をされているにもかかわらず、なんでもないようにふるまっていた
というより気になっていないという方が正しいか





ねこ「♪〜♪〜」
深翠「・・・零さないでね。後片付け大変だから」
ねこ「こぼさんもーん」



能力で生み出した水を頭上に浮かべて遊びながら我関せずを貫いている



その彼女が、鏡の中に人がいる事実を把握したうえで気にする様子もないので相手は敵意すらないのだろう




ここまで長々と考え事をしているが、実はもう実際に鏡の中へと片腕を突っ込んでいたりする





自由でごめんね!!


ー鏡の中の監視者ー

にょきっ

ブリュレ「うぎゃぁあああああああっ!?「初めまして、お姉さん」あ、アンタ!なんでこっちに…」
深翠「盗聴とはお姉さんも案外趣味が悪い「そんなわけないだろう!アタシはね、ママからアンタたちの監視を…」と言いたいところですがこれもお仕事ですもんね。そこの所は理解してます・・・もしよかったらちょっとお話しませんか?」
ブリュレ「は?誰があんたなんかと「貴方の大好きな人のことでも?」カタクリお兄ちゃんの???」ずいっ
深翠「はい。カタクリさんとは先ほど手合わせをして武装色の覇気の稽古をつけて貰った際に少しお話ししたんですけど、教え方もお上手で・・・そのうえ、誰にも負けぬ強さにあの格好いいお姿。なににおいても最高としか言いようがない、あの鍛え抜かれた筋肉…素晴らしい」
ブリュレ「当然さ、カタクリお兄ちゃんは完璧と言われているほど強くて優しくて格好いい、アタシたちのお兄ちゃんなのさ「お姉さん!!カタクリさんについてのお話、もっと聞きたいです」それは構わないけど、そのお姉さんってのはやめな。アタシはシャーロット家の八女・ブリュレだよ」
深翠「ブリュレさん(あぁ、カタクリの話してるときの妹ムーブめっちゃかわいい)」にま
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