イツメンと異世界道中?

□その3
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ビッグマム「マンママンマぁ♪お前があのみずみずの実の能力者かぁい?」




そういってじろりと私に目を向けるビッグマム海賊団・船長、ビッグマムことシャーロット・リンリン
ビッグマムと呼ばれるにふさわしいその体格に強すぎる能力
そこに覇気なんかも扱えるんだから四皇と呼ばれているのも不思議ではない
そんな彼女にお前が目当ての娘かと睨まれればちょっとはびくっとするというもので…


ごめんなさいね、小心者なもんで。っていうか、違いますよ!
私悪魔の実の能力者ちゃう、普通の一般人!!


その意味を込めて両手を上げてゆるく首を振れば、訝しげな顔を向けられた


まさかお姉さん…捕まえるように命じた相手の顔をご存じでない!?



そんなことあるわけないと言いたかったが相手はめちゃんこ強い大御所
下っ端の情報なんて持ってなくて当たり前
その事に気づいて即座に口を紡ぐ
まぁ、まだなにも口にだしてなかったんでセーフなんですけどね




深翠「・・・失礼を承知で申し上げますが、能力者は私ではなく」
ねこ「う、うち」ひょこ
ビッグマム「お前かい、ちびすけぇ」じー
ねこ「(うわぁあ…ビッグマムおっきい!うち、ビッグマムも結構好きなんよね)」きらきら




ねこはビッグマムが嫌いじゃない


寧ろ好きな部類に入るキャラだと以前言っていた
それが功を成したか、大柄な彼女を目の前にしても臆することなく寧ろ目を輝かせている
流石はオタク。好きなものに対しては怖いものなしだ
内心感心しつつも突然スンっとしてしまわないかちょっと心配で…


なんていいつつ、目の前にいる彼女に委縮している私は小心者でチキンです。ごめんなさい



あれこれ考えに考えた結果なるようにしかならないと結論付けて考えるのをやめた
だってきりないもん



なるようになるさの精神に移行した私は悪くないと信じたい




ビッグマム「マンママンマぁ、俺を見ても物怖じしないなんて肝の座ったやつだ。おもしれぇ」
ねこ「えへへ…(褒められた)」
ビッグマム「そっちのお前は・・・おまけにしちゃぁ、随分と釣り合わねぇなぁ」



そりゃそうですよねぇ

分かってますとも貴重なロギアの中でも特殊なみずみずの実の能力者であるねこに比べれば私など小者同然
というかマジの小者だからそこら辺に放り出しといて欲しいと思うのは私がチキンだからだろう


いや、世間一般から見ても放っておいて欲しいと思うはずだ。つか思え!
なんて思いながら目の前の大御所から目線は外さない
それくらいしかできることがないからだ



もっとも、これで張り合えるだとかうぬぼれたことは考えません
ひたすらに殺されないようにするだけ



馬鹿に思われないように…それなりにできるようにふるまう






ただそれだけである




―対面―

深翠「武装色しか扱えぬ私など、皆様の足元にも及びません。どうぞ空気だとでもお思いください」
ビッグマム「マンママンマぁ、身分をわきまえている奴は嫌いじゃねぇ。いいだろう、俺の島への滞在を許してやるよ」
深翠「有り難き幸せ「お前達には監視をつける。文句は無しだ」yes、マム」
ペロスペロー「ママ、客人のもてなしは俺たちに任せて…そろそろ時間じゃないか?ぺろりん」
ビッグマム「あぁ・・・シュトロイゼン!!!「マム、特性ケーキはこちらに」早く出しなぁ」
ペロスペロー「さぁ、お嬢さんは私と一緒にきて貰おう「はーい」くっくっく…素直だなぁ。少し特別なキャンディーをプレゼントしよう」
ねこ「やった!・・・あぇ?深翠は?」
ペロスペロー「心配しなくとも、シンスイも私の自慢の弟が丁寧にもてなすさ。ぺろりん♪」
深翠「・・・早速別行動、ですか「お前は俺と来い」・・・はい(よりにもよって…)」
カタクリ「見聞色使いの俺が自分のような下っ端の監視につくのか、とお前はそう言う」
深翠「全く持ってその通りです」
カタクリ「既に察しているだろう…。お前はあの娘をコントロールするための保険だ」
深翠「えぇ、一応は…理解しているつもりです」
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