イツメンと異世界道中?

□その3
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以外にも、拉致られたわりに船内では、船内へ案内されたかと思えば食事や茶菓子を用意し、手持ち無沙汰にならぬようにと部下に自分たちの島について説明させるなど、私たちが退屈しないようにと丁寧に扱れていたのである
てっきり船内で監禁状態にされると思っていたのだが、案外そうでもなくて基本自由だった

おそらく雑な扱いをされないのは私たちが赤髪海賊団のクルーであることに気づいているから

ビッグマムもねこがみずみずの実を食べた時から彼女に目をつけていたのだろう
だからこそ監視をつけて彼女が赤髪海賊団から離れるのを待った…
あのこがクルーたちから離れるその瞬間を・・・
狙い撃ちされたといっても過言ではないその状況で、たまたま人攫いにあい恩を売られる形になってしまったというわけで。もしかしたらあの人攫いたちも彼らの差し金なのかもしれないが…まぁ、考えても仕方のない事なので今は置いておくとする
そうやってアレコレ考え事をしていると前方を歩いて案内してくれていたシャーロットなんちゃらさんにぶつかった・・・ごめんなさいね、ぶつかって


深翠「んぶっ「・・・ついたぞ」すみません」
ねこ「しーすぃ、大丈夫?」
ペロスペロー「ようこそ、ホールケーキアイランドへ「!」…お前たちはママから丁寧にもてなすように言われているからな。心行くまで、ここのスイーツを堪能していってくれ」


ぺろりん♪


そう言って私たちを出迎えたのはシャーロット家の長男ペロスペロー
なお、私たちの推しの一人だ

でっかいな!公式で言ってたけどこの人身長333pもあるんだろ?そりゃでっかいわ!!!
そして色気がヤバい。目の前に立ってるだけなのにこの五十路のお兄さんめちゃんこ色気あるんだわ
うっわ舌なっが!好き

なんて心の中のオタクが大暴れしているが顔に出さないようにぴっと口は横一文字に引き結んでおくとする
にへにへとだらしない顔を推しに見せるわけにはいかないからね
きりっとしていきましょ。まぁ、私がキリッとしたところで糸目になるだけなんですけどw
もう一人の推しとはいづれどこかで会えるだろうと期待しつつ、いつのまにやらどこかへ行っていた意識を戻し目の前にいる彼へと視線を移せばこちらを観察していたらしい相手と目が合った
まさかこっちを見ていたとは思わなくて少し驚いたけど、それ以上何も言われることは無かったので特に意味はなかったのだろうと自己完結しておくこととする


それから、数秒もしないうちに独特な語尾と共に部屋へ招き入れられた


ペロスペロー「ここまでの長旅、ご苦労だった。ママは生憎メリエンダの時間でね」
ねこ「(うっわ、ペロス兄の部屋神秘的すぎん?は?センスの塊か?)」きょろきょろ
深翠「・・・ねこ、見すぎ(ようやくこっちの世界の推しにもある程度慣れ始めたと思ったんだけどな)」
ペロスペロー「フッ…そちらのお嬢さんはよほどこの部屋がお気に召したらしいな。ぺろりん」


そんなに気に行ったのなら気が済むまで見ているといい

そう言って微笑んだ彼は微笑まし気に家族を見つめる兄の顔をしていた
そのままあたりを見渡しているねこを一部屋全体が見える位置にある椅子へと座らせる


お気遣いありがとうございます
そう言おうとしてやめた。何故かって?
私に見せつけるように杖代わりの大きなキャンディーをキョロキョロしている彼女へと向けているのだ
人質は大人しくしていろということだろう・・・流石は長男、抜け目がない


私も戦いたいわけではないので大人しく両手を上げて降参の意を示せばスッと下ろされるそれにちょっと安堵した。相手も赤髪海賊団を敵に回すようなことはしたくないのだろう


彼らを相手に闘えなくはないがリスクの高いことはしない
ペロスペローという男は計算高く慎重な男である
そこまで考慮しつつ軽く私を試したのだろう



ペロスペロー「話をする前に私とお茶でもいかがかな?お嬢さん」




そういって私たちに着席を促す仕草は完璧な紳士で・・・

は?カッコよすぎか?スマートか?
このイケオジめ…紳士かよ
紳士だったわごめんなさい
長男恐るべし・・・


思わず即答仕掛けたが、私はすんでの所で思いとどまった




私は・・・ね?




ー長男とー

ねこ「します!お茶!!」’’`ィ(´∀`∩
深翠「(即答・・・オタクが爆発してるよ。これ、あとで大変なことになったりしないか心配なんだが?ほんまに大丈夫なんか?ねこよ…)」
ペロスペロー「フフ…すぐに用意させよう。その前に自己紹介をしないとな、ペロリン」すっ…→杖をねこに向ける
深翠「・・・(お前達なんかいつでもやれる、と。大人しくしてれば殺さないってか?まぁ、何かする気はもうとうないんだけど)」ぽす…→座った
ペロスペロー「礼儀としてこちらから先に名乗っておこう、シャーロット・ペロスペローだ。ぺろぺろの実を食べたキャンディー人間でこの島のキャンディー大臣もつとめている」
深翠「赤髪海賊団・クルーの深翠とねここと絶滅危惧種です。お会いできて光栄です「おいっしー!」・・・のんきめ(ある意味、助かったっちゃ助かったけどさ!タイミング!!)」
ペロスペロー「そこにあるキャンディーはもちろん、家具やテーブルなんかも私が手掛けていてね」
深翠「ステンドグラスとあのシャンデリアも飴ですか?「あぁ、お目が高いな。その二つは細部まで拘った力作だ、ぺろりん」この透け感と色合いが素敵です。ほんとうに」
ねこ「あ、これ美味しい!(流石ペロス兄!美味しすぎる、あと色気やばっ、顔近っ!)」
ペロスペロー「嬉しいことを言ってくれる・・・さて」する…→杖を下ろす
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