イツメンと異世界道中?

□その2
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ねこを寝かしつけて、部屋へ戻るという七くんは廣瀬さんにお任せしたうえで自分だけ一足先に宴の輪へと戻らせてもらう
途中で呼び出されて、前回に引き続き今回もちゃんと宴に参加できていなかったのだ
今回くらい楽しませてもらおうという次第である
ちょっと揺れる船内でゆったり歩いて甲板へ近づいていたら、気配でここにいることを察知していたであろうベックマンがすっと隣に立って腰に手を添えた


・・・プレイボーイめ、手慣れてやがる



ベックマン「・・・きたか」する…
深翠「(肩でいいだろうに。なんでよりにもよって腰に…)ベックマンさん、何かありましたか「いや…」・・・」
ベックマン「酒が抜けたわけじゃないだろう」


掴まってるといい


そういってふっと笑う彼に思わず顔が赤くなってしまったことは二人だけの秘密である
いや、イケオジに至近距離で流し目されたら誰だっておわるだろう
これ耐えられる人いたらマジですごいよ、うん
なんて思いつつ腰に添えられた彼の手をそのままに甲板へ向けて一歩前に踏み出した
こうして揺れる船内には慣れないから、支えて貰えるのは有り難い。有り難いのだが、場所が場所なだけに素直に喜ぶのはちょっとって思ってしまう
まぁ、そうなってしまえば払いのける必要もないし、そもそも力負けするだろうからあきらめた方が速い


そう考えた末での行動だ


ちょっと揺れる船内をイケオジと二人で歩く
文章だけ見るとすごいけど実際はただ一緒に歩いてるだけだから、物語の中の場面としては何の変哲もない一場面
物語って言っちゃってる時点で既にメタいが、ココ自体がアニメの世界の中なので問題ないということにしておこう
全力で現実逃避してるけど、そろそろ隣にいる彼が口を開くころだろうから無意識のうちに下を向いていた顔を上げてみるとする




ベックマン「・・・シッポウはもう眠ったのか「はい」そうか」
深翠「廣瀬さんはまだ飲み足りないだろうし、戻ってくると思いますよ」



そう言って上にある顔を見上げれば、心外だとでもいうような顔をしたベックマンと目が合った


おん?私はなんか変なこと言うたか?



心当たりがないので思わず顔をゆがめてしまったが許してほしい
だってわからんもんは分からんもの


そのまま数秒ほど顔を合わせたのちに前を向いた彼がそっと口を開いた




ー副船長とー

ベックマン「俺はお前と酒を飲みたいだけなんだがな」
深翠「・・・そうですか」
ベックマン「あぁ…ホンゴウにも許可はとってある」フッ
深翠「逃げ道潰しに来てるし」
ベックマン「逃がすと思うか?」ぐぐぐ…
深翠「・・・そんなに力入れなくとも逃げませんよ」
廣瀬「それじゃあ、僕もお仲間に入れて貰おうかなぁ」ひょっこり
深翠「(救世主か???)」
ベックマン「あぁ、俺は構わねぇぜ」
深翠「ぜひぜひ(ねこたちには悪いが、推し様とゆっくりお酒タイムと行かせてもらうとしよう)」スタスタ…


シャンクス「お。戻ってきたか!「遅くなりました」んなこたぁ、構わねぇからヒロセもシンスイも飲め飲め!」
廣瀬「お言葉に甘えて飲ませて貰おうかなぁ」
ベックマン「お前さんはこっちだ」
深翠「・・・うま」ぽつり
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