イツメンと異世界道中?

□その1
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ベックマン「慣れねぇうちはアブねぇからな。お手をどうぞ、お嬢さん」フッ
ねこ「ア゛ッ・・・・(色男にお嬢さん扱いされてる。手ぇゴツゴツ…しゅき…)」꒰ঌ(*' '*)໒꒱…

あ、ねこ完全停止した

推しからの突然の紳士ムーブでやられたな。あれは
後ろがつっかえるからあんまりそこで立ち止まって欲しくないんだけど…アレは仕方ない
たぶん同じことされたら私も終わる

いつまでたっても反応を返さない彼女を不審に思ったベックマンが少し屈むが、それさえも彼女にヒットする
もういっそ何もしないでオタクに見守られててくれ
そう思った私は悪くないはずだ


推し、怖い


ベックマン「・・・どうした?」
深翠「キャパオーバーで固まってるだけなので、少し待ってあげてください「そうか…手伝うか?」大丈夫です」


流石にそのままにしておくのは可愛そうなので簡単に説明して、手を差し出そうとする彼を制した
このくらいは自分で行けるからね

その気遣いだけ受け取っておくこととする

ゆっくり船に足をつけてあたりを見回すと画面越しに見たことある顔がチラホラ…


あっこにいるのシャンクスじゃん


左腕がないしベックマンの髪の色もグレーになってるから、ここは二年後の世界線なのであろう
挨拶ついでに宴に参加するなんて、おこがましいにもほどがあると思う反面、初めての宴というものに七くん同様心躍らせているのもまた事実
のせて貰えたことに感謝しつつ、彼へ向けてぺこっと頭を下げておいた
ふっと笑いながら片手で答えるさまは、さながら余裕綽々といった様子で思わずぽかんとしてしまう


流石イケオジ…破壊力が半端ねぇ


とかなんとか、あれこれ考えながら、ふと思った


あ、これ、シャンクスと対面したら、ねこ終わるんじゃね????と


でもまぁ、流石に今の状況くらいは弁えられるだろうと勝手に結論付けて、自分の後ろに続く七くんへと振り返る
細くても流石は男の子、スムーズにこちらへ渡ってきていた
器用さはここでも発揮されるのかと思いつつ、彼が船へと降り立つのを待つ

はてさて、ストンという軽い音を立てて船に降り立った少年の第一声は…


ー船ー

七くん「初めてこういう船に乗ったけど、結構揺れるねぇ」
深翠「(うん、シンプル)無理せんようにね」
廣瀬「はいはい、そろそろ前進まないと後ろつっかえちゃうから、ね?「はーぁい//////」・・・ん?ねこさん、ちょっと顔赤くないか?大丈夫?」
ねこ「あぇ?…///////////」
深翠「すみません、ホンゴウさん。ねこが熱出したみたいなので見て貰えますか?」
ホンゴウ「緊張が解けて安心したんだろう。医務室の用意してくっからちょっと待て」
廣瀬「そのまま歩かせるのも怖いし、僕が抱えようか。ちょっとごめんなさいよっと」ひょい
ねこ「は?パパ???なにしてんの????///////////」o(>ロロ<)oジタバタ
廣瀬「じっとしててね〜」スタスタスタ
七くん「流石パペ、ねこさんがあんなにじたばたしても全然ブレない」
ホンゴウ「こっちに運んでくれ」
廣瀬「はいはいっと…」
ねこ「キシャアアアアア…「病人が医者を威嚇すんな」ゴメンナサイ」
深翠「wwwwww」
七くん「あ、深翠さんがツボった」
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