イツメンと異世界道中?

□その1
6ページ/22ページ

そんなこんなで、推しに廣瀬さんたちのいる所まで送って貰えることになりました



ねこ「パパに会いたい「そろそろいう頃だと思ったよ。もうちょいの辛抱やから我慢できる?」うん」
深翠「ん、ありがとうね。ひとまず盗られた小でんでんむし探して、連絡入れて…」
ホンゴウ「あそこの上にいるやつじゃないか?」
深翠「ほんまや「ほらよ」ありがとうございます」



ゆったりと私たちの歩調に合わせて歩いてくれる彼らに連れられて、人さらいのアジトから出る
もちろん、小でんでんむしもしっかり回収しておいた
それから人さらいたちの財布もね
人の買ったもの勝手に奪って飲み食いしたんだから、このくらいは許していただこう

しっかし、あれだな
鬼強な彼らに見られてたのが運の尽きだったな。この人さらい達
ここに閉じ込められてるのは私たち二人だけだったそうで、この島は治安がそれほどいいとは言えない所らしい
元々、家まで送り届けるつもりだったと言う彼らにもう頭が上がりません
ありがとうございます



初めからそのつもりだったとか、イケメンは顔だけにしとけよな
紳士かよ…



あれこれ考えながら歩いてたら壁に衝突しそうになった。すんでのところでベックマンが止めてくれたからぶつからずに済んだが…わざわざ両手を肩に乗せてやんわり止めてくれたんだぞ


紳士かよ…(2度目)


お礼を言って離れてから、再度ねこを連れて彼らの後について行った



深翠「(あー、食材は多分食べられてるだろうから買い直しだな。お酒は・・・また日を改めよう)こうなったら、せめて着替えだけでも買って帰ろうか「ねぇ、深翠」うん?」
ねこ「うちらめっちゃみられとるんやけど…」‪:( ˙꒳​˙ ):
「「・・・・」」


そう言って前を指さす彼女につられて、視線を上げればこちらを観察するようにじっと見つめている二つの目
なにか妙な動きをしたかと考えるが特に思い当たることは無い
となると、相手の出方を見るしかなくなるわけで・・・

いくら推しとはいえ、初対面
しかも相手は体格の良い男性で、武器も持っている
ともなれば多少は恐ろしいと感じることもあるわけで…そもそも、目つきの鋭い人に無言のまま見つめられれば、さすがにこわいわな
推しと言えども海賊
漫画やアニメでは描き切れていない裏の顔なんかがあったりする可能性もあるのだ
そこまで考えたところで袖を引かれる感覚に意識を現実へを引き戻した

あっぶな、思考がどっかいきよったでよ。ありがと、ねこ

ゆっくりとした口調で声をかけつつ、不安そうにこちらを見上げる少女を背に口を開く


深翠「なにか?「さっき、着替えを買いに行くっつってたか?」?・・・はい」
ベックマン「見えてはいたが助けに行くのが遅れちまったからな。嬢ちゃん、手を出せ「うぇ?うち???」これはその詫びだ・・・それぞれ好きなもん買ってこい」じゃらっ
ねこ「え?あっ…おっも!!「持つよ」ありがとー、しーすい」
深翠「(これはもう中を見なくても分かる)大金ですね」
ホンゴウ「俺たちは店の前で待ってるからな」



ほら、いったいった!



そういって自分とは比べ物にならないくらい大きな手に背を押されて、服屋に(袋の中身を見て絶句しているらしい)ねこを引き連れて入った


服のセンスは無いからね
全てねこにお任せします


ー異世界の服屋さんー

ねこ「あ、これかわいー!しーすい、これおソロにしよ」
深翠「ん・・・いいよ「下はショーパンで、ベルトも買ってぇ…」ショーパンか・・・この歳でショーパンはきつくないか。せめてジーパン…」
ねこ「じゃあ、ダメージね!この色、しーすいに似合いそう!決まった、これにする」
深翠「ついでに中に着るものも何枚か選んどいて「はーい」寝間着こんなんでいい?」
ねこ「着心地よければなんでも〜」
深翠「了解(猫耳パーカーにしてやろう。ここ大きいサイズもあるみたいだし、七くんと廣瀬さんの分も買っとくか。下着は自分で買うやろし、あと買うのは靴下とタオル類くらいか…)」
ねこ「厚底いっぱいあるんだけど・・・なに?ここ、最高じゃん」
深翠「靴買うなら二足までね。厚底重たいから「ねねね、しーすいが履けそうな靴あるよ」26?」
ねこ「26!「まぁじか。ねこ、お手柄」でしょ?うち天才やから」(∀`*ゞ)
深翠「あっこにスキンケアとメイク道具あるよ「は?嘘じゃん、取り扱うもの幅広すぎん?」ほんまになんでもあるね。こっちとしては助かるけど、在庫管理とかヤバそうだ」
ねこ「パパ、可愛いって言ってくれるかな「いうよ。寧ろ言わないわけないじゃん、あの人ねこ大好きだからな?言わないわけがない」にゃはぁ//////」(ฅωฅ`)
深翠「ほらかわいい」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ