イツメンと異世界道中?

□その1
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ねこ「しーすい「しぃ…」・・・」
深翠「いいこ(しかし、買い物中に人さらいにあうとは…ついてないな)」なで



どうも、友達との買い物中に人さらいにあった24歳です
一緒にいるのは7つ下のねこ
とある場所で出会った私のカワイイ友人である
今日はとある場所で出会った人たちと買い出しをする予定…だったのだが
さっきまで仲良くお出かけしていた私たちは、他の二人と合流しようと集合場所に戻ろうとしたところで、突然後ろから頭を殴られて気絶させられた
意識が途切れる寸前にねこの叫び声して・・・気が付いたら床に乱雑に転がされていたというわけで


せめてさ、頭殴るんじゃなくて眠り薬使うとかさ、拘束するとかさ…もっとあったでしょうに
血も出てないしあんまり痛くもない。流石は石頭
ねこは殴られてないっぽいし怪我もとくになさそうだな、良かった


怪我の有無の確認が終わり、改めていまの自分たちの置かれている状況について考える
買い物中に人攫いにあって、どこかへ軟禁されて、助けを待つ状態→イマココ
なにか行動を起こそうにもこちらは一般人
海兵のように体力やそれなりの脱出のすべがあるわけでも抵抗力があるわけでもない
なにかの実を食べた能力者でもなくではここから脱出することは不可能だろう
しかも買った食材も小物も全てとられてしまったようで周りには鞄もなにもない
くそう、あのなかには、後でゆっくり飲もうと楽しみにしていた甘いお酒もあったのに
店主のオジサンにおすすめされたちょっとお高いお酒を廣瀬さんにも飲んでもらいたかったのに。・・・アイツら許さん👊(´◉Д◉`)

ここまで考えてふと気づいた

攫われた割に拘束されてなくね?

人さらいたちは女二人、多少目を離したところでどうとでもなると思ったのだろう
見張りもいなければ手足を拘束されているわけでもない
なめられているのは明白だ。まぁ、今更どうしようとも思わないが、せめて助けが来るまで生き延びることだけを考えるとする

それにしても、結構雑だな…人さらい


―人攫いにあった日―

ねこ「パパ、助けに来てくれんかな」
深翠「もうじき約束の時間になる。廣瀬さんなら異変に気付いて来てくれるよ…大丈夫(まずはここがどこなのか把握したい。それからこの小でんでんむしが使えれば七くんが逆探知で場所を割り出して・・・あぁ)こういうとこは徹底してるのか」
ねこ「しーすい?「小でんでんむし、回収されてる」あー…やばいね」
深翠「変なとこしっかりしてるな。拘束してないくせに…逃げることを計算に入れてないのか。あるいは「逃げられん自信があるんじゃない?」だろうね」
ねこ「どうする?逃げる?「ねこはそこの死角に隠れとってみ」しーすいは?」
深翠「声出して助け呼んでみる。ここ、隙間から外見えるから、ワンちゃん外にいる海兵にでも助けてもらえるかもわからん」
ねこ「それじゃ、深翠が危ないじゃん。しかも、海軍…」むす
深翠「可能性としてはそっちのが確立高いんだから…誰が来ても我慢。ほら・・・」
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