イツメンと異世界道中?
□その1
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気がついたら知らない場所にいた・・・なんて、ありきたりな小説の始まり方をするとは誰も思うまい
深翠「ぁ?…」
ねこ「えっ?は?どこ、ここ…」
七くん「ぱぺ、ここどこかわかる?」
廣瀬「これだけじゃ、ちょっと分からないねぇ…こんな不思議な木がある国なんて見たことないし…」
でもまぁ、日本じゃないのは確かだねぇ
突然のことに混乱する3人
その一方で、周りを観察しながら静かにそういうのは長身イケおじの廣瀬さん。みんなのパパである
様々な経験や知識が豊富で、頼りになる人物だ
言うなれば、ハイスペックでオールマイティなイケおじ
そんな彼がこの場所を知らないというのだ
不安が募るのも当然というわけで
彼の言う不思議な木というのは、見たことないほど大きく、目が痛いくらいにカラフルな色の大樹
あまりにも非現実的すぎるそれに思わずパニクった私たちは悪くないと思う
そんな非現実的なものを目の前にして夢ではないかと疑ってしまうのも仕方の無いこと
そんななか咄嗟にとった行動は…
パァンッ✋
深翠「・・・夢じゃない」ヒリヒリ
これが現実なのかどうか確かめること
これ一つである
ねこ「ねぇ、深翠急に怖いことせんで?」
深翠「ごめん」
七くん「すごい音したけど大丈夫?」
廣瀬「まぁまぁ、ねこさんもそういわずにさ。深翠さんも、混乱してるのは分かるけど…」
自分を傷つけるようなことはしないようにね
眉を下げて諭すように言う廣瀬さんに軽く頭を下げてから、心配してくれている未成年組2人の頭に手を乗せる
そのまま1回深呼吸
混乱した頭を切りかえて、静かに周りを観察する彼にならって辺りを見渡す
日本にはない景色
目の前に広がる海と森
その海にはよく分からない生物がうじゃうじゃいるようで、ザパァッという音を立てて大きな魚類のような生き物が顔を出していた
しかもなんか見覚えがある。この大きな生物
うん、これはあれだ
某海賊アニメで出てくる海王類ってやつ・・・まぁじか
そう思ったのは私だけでなかったらしく、その場にいた全員が唖然とした表情を浮かべていた
まぁ、廣瀬さんは軽く目を見開いて片眉上げてただけなんだけどね
しかし、これでハッキリした
ここは現実世界であり、私たちがいた世界では無いということが
そしてここが某海賊アニメ…ワンピースの世界だということが…
これは、とある配信で知り合った異色の4人組がワンピースの世界にトリップしたお話
ーまさかのまさかー
深翠「あれ、海王類…ですよね」
廣瀬「だねぇ「もしかして、うちら…異世界トリップ、しちゃった?」アニメの世界にいるなんて夢みたいだぁ」
七くん「パペ、嬉しそう「七くん、これ食べれると思う?」多分大丈夫、かな」
深翠「軽く齧ったけど大丈夫そうだし、取れるだけ取っとくか。寝床は…「ここら辺にある木を切り倒して、小屋でも作れればいいんだけど。なにせ道具がないからねぇ」石と枝で簡単に作ります。ちょっと時間下さい」
廣瀬「それじゃあ、おじさんは釣りでもして食料確保しとこうかねぇ」
七くん「うちもパペと食料確保してくる「2人とも気をつけて」はーい」⸜(* ॑ ॑*ℱ)⸝ ハーイ
ねこ「なんで皆そんなに落ち着いとるん??」
深翠「食料大事」(๑•̀ㅂ•́)و✧
ねこ「そうじゃない!!」゚(゚`ω´ ゚)゚
廣瀬「賑やかだねぇ」ꉂ( ˊᵕˋ )