自己満小説・閲覧注意

□未来を変えたら海軍本部へ
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『これが史上最悪な能力を持つ、悪魔の実…』  ヤミヤミの実です

元帥の部屋へ通された直後、背負った包みから紫色の奇妙な木の実を取りだし目の前に置く

これがわざわざ海軍本部に来てまで話そうとした本題、世界一危険な悪魔の実・ヤミヤミの実だ
その力は人知を超える未知のもの。これをティーチが手にした瞬間に世界は終わる
だからこそアイツに渡さぬようにと手を打ちここまで持ってきた
これも様々な視線から物事を見て判断する彼なら、平和を願う正義感の強い彼なら…きっとどうにかしてくれると期待しての事
口も硬い彼のことだ、きっと本当のことを伝えてもほかの人達には黙っておいてくれるだろう
保護やらなんやらの話になったら今の家族が大好きだからと言って断ればいい

ここまで考えたところで、相手から本題に入るよう促されたのでゆっくりと口を開いた

『本題に入る前に、僕が異世界者であるということを前提として話を聞いていただきたい「…ということは、お前がシオだな」本名は伊丹史織…キールはその場しのぎの偽名です』
モモンガ「!?」
『思い出せる範囲でしかお話し出来ませんが情報提供も惜しみません。が、彼らから離れる気は一切ないので悪しからず。迎え入れてくれた家族をやすやすと捨てられるほど、薄情な人間になったつもりはありませんから』

自分が異世界からやってきたことを伝え、正体を明かし、今は心優しき家族に迎え入れられている稀を付け加えれば元帥であるセンゴクの怪しげに細められていた目がまん丸になる。そのような報告は受けていないと隣に立つ彼を見るがその事を知らないのは彼も同様・・・先に正体を表したのは本題に早く入りたいから
そう一言、口にすれば動揺した様子の彼らも思わず閉口した
悪魔の子・ポートガス・D・エースの処刑から始まる頂上戦争、本来のことの結末とその未来について包み隠さず全て話すと目の前にいる彼から眼鏡越しに鋭い眼光を向けられる。どうやら本当かどうか考えあぐねているらしい。嘘をついている訳では無いので堂々としていると、センゴクが無言でモモンガさんとアイコンタクトをかわす…海賊がこの場にいるうえに、それが異世界者であるということ…それも未来のことを知っている重要人物がわざわざ正体を明かして話をしにきた、その訳を察せぬほど2人も馬鹿ではない
結論から言うと、海賊であることを隠し、酒場の息子キールとして扱ってもらえるそうだ
話も一区切り着いたので、次に進めようと無言で前へと足を進めれば目の前にいる彼からの目線が全身に突き刺さる。危害を加えるつもりはさらさらない。その稀を伝えるために実を両手で持つ・・・これなら隠してないし、身の潔白が証明できるでしょ?そのまま堂々と歩いて彼の目と前へ

ヤミヤミの実を机の上に置き、元帥にだけ聞こえるように小さな声で例の彼のことを口にした

ー彼との約束ー

(『ロシナンテは最後まで例の少年を守り抜きました』)
センゴク(「っ…何故お前がアイツのことを知っている『実際に会ったことはありませんが、最後まで誰かのために命をかけて戦っていた彼を心から尊敬しています』そうか…」) 
(『とはいえ、僕が知っているのはほんの一部…でも、これが罪のない人々を脅かす存在であることは明らかだったので…本来この実を食べるはずだった本人を排除した上でここに持ってこさせてもらいました』)
センゴク(「・・・分かった。この実の処遇に関しては我々でどうにかしよう『ありがとうございます』それで、だ。キール」)
(『はい』「君のことを海軍で保護したい。もちろん、上には私が話をつけるつもりだ」・・・有難いお言葉ですが、遠慮しておきます。僕は嘘が上手くないので…ボロが出る可能性は極めて高い上に、上の者だけに事情を話すとしても理解されないでしょうし危険因子として消される可能性は比較的高いですから…すみません。海軍のお役に立てそうな情報があればまたモモンガさんに連絡します』)
モモンガ(「あぁ…」)
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