自己満小説・閲覧注意

□海賊と海軍と買い物と
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サッチ「シオはいた、か…」

途中で合流したサッチは血を流す末っ子の姿を見た途端「どこのどいつだ!うちの可愛い末っ子に手ぇ出したヤツは💢」…そう叫ぶと同時に額に青筋を浮かべて剣を抜こうとして騒ぎになりかけたのは言わずもがな
それを止めたのは彼と同じく今さっき合流したばかりのビスタだ
彼はやんわりとサッチを制し、隣を歩くサキに事情の説明を聞くと静かに沸き立つ怒りを抑え冷静さを失わないようにしているあたり流石といえよう
サキとはぐれていたエースとイゾウも合流して買い物に出かけた者達が揃ったところで再び船へと歩を進める
ちなみにエースたちがはぐれたのはいつもの食い逃げが原因であることは言うまでもない
怪我人であるシオを抱えて歩くのは白ひげ海賊団・三番隊隊長のジョズだ
体の大きな彼は軽々と彼女を抱えた瞬間「はて?」と不思議そうな顔をしたかと思えば、何かを理解したようでシュン…と申し訳なさげな顔をする

・・・どうやら彼も気づいたらしい

ジョズ「・・・悪かったな、シオ…早く気づいてやれれば良かったんだが」ボソッ
『ん…あれ、ジョズ?』ぼ〜
ジョズ「今船に向かってる…着くのはまだ時間がかかるだろうからそれまで寝てた方がいい」
『・・・わか、た』(ーωー)すやぁ
サッチ「おら、急ぐぞエース」
エース「んだよ、そんくらいの怪我で「何いってんだよぃ/明らかに重症だろう」過保護か!?」

口を開けば出てくるのはシオに対する文句ばかり、そんな彼にそろそろお灸を据えねばならないと考えるマルコは、なんとも言えない表情でチラリと気を失っている末っ子に視線を移す
守ってやれなかったと後悔しているのか、それともはやく起きないかと期待を込めているのか

・・・それは本人にしかわからない

船に戻れば控えていたナースたちによってあっという間に治療室へ
全ての治療が終わり、消毒やらなんやらの関係で彼らが入室することを許されたのは3時間後のことだった

ー怪我と傷跡ー
ナース(「マルコ…他の隊長さんたちもちょっといいかしら?」)
マルコ(「なんだよぃ?」)
ナース(「この子の体…今回の怪我とは別に、たくさんの傷があったの。打撲、切り傷、火傷・・・タバコの火を押し付けられたような跡もあったわ」)
サッチ(「・・・どういうことだ」)
ジョズ(「サキの話では、向こうは戦争もない平和な世界だと聞いていたが…?」)
イゾウ(「表面状はってとこだろうな」)
エース(「サキは「無傷よ」…そうか」)
ナース(「それも気になるんだけど、もうひとつ・・・彼女の首元にある傷に気づいてる人はいる?」)
ビスタ(「おそらく、俺とマルコ、サッチの3人くらいだろう」)
マルコ(「肝心の本人は隠していたつもりらしいがなぃ」)
ナース(「あれは明らかにあの子の命を狙ったもの・・・シオが危険な目にあっていたことは間違いないでしょうね」)
ハルタ(「・・・シオのこと…もっと優しくしてあげた方がいいよね」)
サッチ(「なら、一緒にデザートでも食ってやれよ。シオのやつ、絶対喜ぶぜ」)
ナミュール(「・・・クルーたちにも知らせてくる「頼むよぃ、ナミュール」あぁ」)
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