自己満小説・閲覧注意
□海賊と海軍と買い物と
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気がついたのは数日後の朝
薬が体から抜けきっていないのでダルさはあるが、起きられないことは無いのでゆっくりと体を起こす。すると、こちらの様子に気づいたナースが誰かを呼びに行った
・・・のど、乾いたな
あたりを見渡すと近くのテーブルに置いてあった水と花…誰かがお見舞いに置いて言ってくれたのかもしれない。思わず顔に笑みが浮かび、水を1口
生き返る〜
『右側は…ほぼ全滅ね(しばらく雑用はできそうにないな。皆に迷惑かけてるし、足でまといにはなりたくなかったんだけど・・・)』
包帯の巻かれている箇所を確認し、ため息をひとつ。クザンに助けて貰ったあとに何があってモビーに戻ってきたのだろうか…ふとそう思って改めて周りを見渡しているとテーブルに置かれている日めくりカレンダーに目がいった
・・・どうやら自分は数日もの間眠り続けていたらしい
船がわずかに揺れているところを見ると、どうやら既に出航しているようでバシャバシャと波をかき分けている音が聞こえてきた(・・;)結局、買い物出来なかったなぁ
ナミュール「…シオ、大丈夫か?」
迷惑をかけまくってしまったと落ち込んでいるところに小さな花を握りしめたナミュールが登場…食堂へ行こうとしたら廊下でナースに自分が目覚めたことを知らされ、朝食をほっぽいて来てくれたのだとか
お礼も込めて頭を下げれば、魚人特有の水かきのある手でやわやわと撫でられる
慣れてない感じがナミュールの可愛いところだ
ナミュール「困ること…何かあるか?」
『心配してくれてありがとうナミュール。強いていえば、このままだと服の着脱とか、お風呂とかが困るなぁって』
そんな彼に何か困ることはないかと聞かれたので少し困ったような顔をして答えれば、自分のことをジッと見て何やら納得した様子のナミュールが長男に相談しておいてくれるとのこと
なぜじっと見られたのかは分からないが、マルコに伝えておいてもらえるのは本当に有難い
ナミュール「…後でマルコに相談する」
『頼むね…「シーーオぉおおおお!!!!」サッチ、苦しいよ』ぎゅうぅううう
サッチ「だってよぉ!お前がなかなか目を覚まさねぇから心配で、心配でぇえええ」号泣
そんな彼と入れ替わりで入ってくるのは何故か号泣しているサッチ
ドアを豪快に開けると自分のために作ってくれたであろう料理を片手にぎゅうぎゅう抱きついてきた。料理が零れて火傷をしてしまっては大変なのでさり気なく無事な方の手でそれを移動させると、わんわん泣きながら抱きしめる腕に更に力を込めるうちの四男
・・・痛いけどその分心配かけてたんだよね
僕のために泣いてくれてありがとう
心の中でお礼を言って、抱きついたままの彼をどうしようかと頭を悩ませていると…視界に入ったそれにピンと来た
こんな時はあれだ!ビックリすれば泣き止む・・・ついでに甘えてみるか
ー怪我人とコックー
サッチ(「お前を傷つけたヤツらは、ぐず…ハルタたちがとっ捕まえたから安心しろ」)ズズッ
(『そっか…島の人達は?撃たれてない?「悪さする前に捕まえたからな、誰も撃たれちゃいねぇよ」…よかった』)
サッチ(「あんの野郎…ぐずっ…親父の島で、しかも俺らの可愛い末っ子に怪我させやがって…ズズッ…タダじゃおかねぇ」)ギュー(つ・ω・(-ω-*)
(『兄さん、兄さん…僕もぎゅっとした・・・い…//////』)←言ってて恥ずかしくなってきた
サッチ(「!…ふふん、それならドーンとこい。このサッチ様が受け止めてやるぜ」)
(『ありがとう…サッチ』)グリグリ←頭を押し付けてる
サッチ(「おう・・・怖い目に合わせただけじゃなく、痛い思いまでさせちまって悪かったな」)トントン
(『僕の不注意が招いた事故だから…兄さん達はちっとも悪くないよ。自分の責任さ』)
サッチ(「・・・お前ってほんと甘えるの下手だよな。甘やかすのは上手いくせによ」)
(『そう?自分的にはガッツリ甘えてると思うんだけど』)
サッチ(「んーにゃ、俺的にはもっと甘えてきてほしいの!デレッデレに甘やかしてやりてぇの!!」)
(『はは…サッチが兄さんでよかった』)