自己満小説・閲覧注意

□トリップ白ひげ海賊団
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しばらくの間、頭を撫でながら泣き続ける彼をあやしているとノソリとやってきた1人の人物

ゆっくりとした動作でやってきたのは目の下にクマをつくったマルコ
寝起きだからかは不明だが、明らかに機嫌が悪い、こちらに視線をよこしたかと思うと「なに末っ子に抱きついてんだよぃ」というセリフとともにサッチを蹴り飛ばす
対するサッチも壁に激突するもののすぐに起き上がって、泣きながら「なにすんだよマルコ!俺はただ可愛い末っ子に慰めてもらってただけじゃねぇか」と文句を言う

ギャイギャイ騒ぐ彼にいつもはそれを軽く流すマルコがくってかかりそのまま喧嘩が勃発→イマココ

困り顔で立ち止まっていると準備を手伝いに来たであろうコック達4番隊が姿を現し、彼らは「隊長の事を心配するのもいいが、まずは止めることが先だ」と目にも止まらぬ早業であっという間に2人を引き剥がす
彼らの必死の説得により2人は動きを止めた


先に落ち着きを取り戻したのはサッチで、4番隊の隊員達に礼を述べながら今にも暴れだしそうなマルコに目を向けため息をひとつ


どうも彼は寝起きが悪いらしく、たまにこういうこともあるのだそう
近くにいたコックから事情を聞いて納得した僕は、置いていたそれを手に取ると機嫌の悪い兄弟へと足を進める



『兄さん、兄さん…向こうで一緒に寝よ?』


肩にかけたブランケットを見せながら両手を広げて近づけば、マルコは小さな返事を返してそこへ飛び込んだ


マルコ「・・・よぃ」Zzz((´。ーω(•ω•。`)‥ギュ
『おやすみなさい…』
サッチ「えぇえええええ!?」
「「「どうなってんだよ、シオ」」」
『目の下にクマ…こんなにハッキリしたのは見たことがないし、いつも以上に機嫌が悪いのは明らかに寝不足が原因でしょう』

寝れば治るかと思って…ダメ元で二度寝に誘ってみたら成功したってわけ。正直自分でも驚いてる・・・

抱きついたままの彼をそのままに周りに向けてそう言えば、皆が驚いたような感心したような顔でほうけていた
いつまでも彼らを放っておくわけにはいかないので、マルコを抱えあげながら声をかければ口々に怪力と称される…すいませんね、力だけはあるもんで
片手で椅子をいくつか並べたら、そこへ彼を寝かせて持っていたものをかける
先程まで肩にかけていたブランケットだ


枕がないので1度エプロンを脱いでから自分の着ていた上着を丸めて代用
子供を寝かせる時のようにゆっくりと頭を撫でればフッと緩む彼の顔…
リラックスしてくれているらしい
嬉しくなって思わず顔に笑みが浮かぶ


するとどこからか聞こえてきた声


「母ちゃんかよ」ボソッ


・・・ん?なんかどっからか「母ちゃんかよ」って聞こえたぞ?僕はみんなのおかんだから、別に嫌とかじゃないんだけど…年上の子供を持った覚えはないなぁ(・・;)

苦笑いをしながら再びエプロンをつければ、我に返ったように動き出すコック達
サッチも例外ではなく野菜炒め定食の準備に取り掛かっている…そこへ再度マルコが眠っていることを確認した自分も合流して調理再開

・・・今日の朝食のメニューは

ー野菜炒め定食ー
マルコ(「サッチ、今日のメニューはなんだよぃ?」)←やっとこさ起床
サッチ(「野菜炒め定食だ」)
マルコ(「テイショク?」)
サッチ(「ま、物は試しに…食ってみろよ」)
マルコ(「・・・不思議な味だねぃ」)
サッチ(「面白れぇだろ?」)
マルコ(「美味いよぃ」)( ′〜‵)ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”
エース(「サッチ!おかわり「ちょっと待て!早すぎんだろ!?」そうか?」)ガツガツ…モグモグ
イゾウ(「ほぅ…醤油と味噌か。面白い組み合わせだな」)
サッチ(「だろ?これ、シオのアイデアなんだぜ」)
イゾウ(「…なかなか美味い」)
(「せんぱぁい!めっちゃ美味しいです」)
(((「「「ギロッ・・・」」」)))<●><●>
(『それは良かった。でも、なんで僕が作ったのがバレるかなぁ(そして、なぜ睨む)』)(・・;)
(「先輩の味付け、ちゃ〜んと覚えてるんで」)
(『なるほど』)
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