自己満小説・閲覧注意
□トリップ白ひげ海賊団
1ページ/7ページ
・・・どこからか聞こえてくる、波の音
はて?自分は海にでも来ていたか?…というより、そもそもいつの間に眠ってしまっていたのだろう?
いつの間にやら目を閉じてしまっていたらしく視界が暗い
そもそも、なぜ海の近くに?
思い当たるふしもないし、眠る前の記憶も曖昧で釈然としない
嗅ぎなれない潮の香りに顔をしかめた
暫くそのままの体制でなにやら考え込んでいると聞こえてくる布が風ではためくような音・・・何故だかは分からないが、嫌な予感がして目が覚める
『・・・?』
どこだここは…
ふと背中に重みを感じて後ろを振り向けば、気持ちよさそうに眠っている天使…
もとい天使のように可愛らしいうちの子…(つっても自分の子ってわけじゃなくて中学の後輩なんだけど)
その付近には見慣れたカバンと可愛らしいポシェット…カバンは自分のとしてポシェットは十中八九この子のもの・・・出かける時くらいしかカバンを持ち歩かな…
あぁ、出かけている途中で交通事故に巻き込まれた・・・というか巻き込まれに行ったんだった
飲酒運転っぽい車が近くにいた子供目掛けて突っ込んできて、助けに行こうとして飛び出したら何故かこの子も着いてきて…慌てて子供を引き戻してその反動でさらに前へ出れば、今度は後ろについてきた後輩が自分を助けようとしたのだろう僕の腕を掴んでひっぱろうとする
そんなことをすればこの子も巻き込まれてしまうと慌てて彼女を安全な方へ突き飛ばそうと手を伸ばしたら届く前にひかれた・・・んだと思う。たぶん
先も言った通り記憶が曖昧で…思い出そうとすると頭にモヤがかかりうまく思い出せない
あー・・・むしゃくしゃする💢
とりあえず、周りの景色でも見て落ち着…
『・・・ここ船の上!?』
けねぇな!?これは…
デカいぞこの船・・・そしてヤバいぞこの船。上を向いたら堂々と胸をはるように黒い旗の中で己の存在を主張するドクロマーク。つまり…ここは海賊船
いつの間にやら自分達の知らないところで海賊船なるものに乗っていた…というわけで
状況を理解した途端、顔が思わず引きつった
ー曖昧・危険・事故ー
(『嘘だろ…(鉄じゃなくて木造だし、エンジン音らしきものもしない。見覚えのないものが海を泳いでるし)「すぴ〜」いつまで寝てるんだ…うちの子は』)
(「ん〜…ふふふっ」)
(『幸せそうな寝顔(むしろ寝てて正解か)』)
クルー(「おい、そこの坊主!何もんだ!?」)
(『(あーあ、見つかった)あの、別に怪しいものではなくてですね』)
クルー(「たった2人でうちに乗り込んでくるとは大した自信だな」)
(『聞いてます?というか、声デカすぎ。うちの子が起きちゃうじゃないですか』)
クルー(「はぁ!?『お静かに』は、はい」)