自己満小説・閲覧注意
□トリップ白ひげ海賊団
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その後、ひょっこり姿を表した天使のように可愛いうちの子がむくれるエースを連れていった
一瞬申し訳なさげに顔を歪めるのが目に入り、反射的に頭を撫でればパァっと表情を明るくして去ってゆく
・・・ほんと、うちの子可愛い
口元を抑えて悶えていると心配げな表情で顔を覗き込んでくる長男ことマルコ
ただでさえカッコイイんだからそんなことしちゃダメ!普通の女の子だったら倒れてるだろうし、むやみやたらにそういう顔するのも禁止。可愛いから!ギャップ萌えとかあるからね?
下手したらその顔撮って売る人も出てくるんじゃないかって思うくらい可愛かった
いつまでも心配させておくのは忍びないので、大丈夫だと伝えたら安心したようにため息を1つ・・・苦労人に余計な苦労をかけてしまったらしい。ほんとうに申し訳ない
ビスタ「さて、俺は可愛い末っ子とのティータイムのために準備をしにいくとしよう」
マルコ「親父が甲板にいるから一緒にのんでやってくれないかぃ?」
ビスタ「なるほど…たまには親父を誘ってみるのもいいな。分かった、声をかけてみよう」
『サッチ、次をお願いします』
サッチ「おう…これで最後だな」
最後の1枚を洗い終えて、お疲れさんと言う声とともに頭を撫で回される
犬かなにかと勘違いしているのではないかと思うくらいぐしゃぐしゃにするので髪を後で適当に直すとして、暇を持て余している僕は厨房から出る
寝ていたスペースに戻る途中…ふと感じた痛みに耐えかね、借りていたエプロンを手に座り込んだ
なんだか頭が痛む…頭痛なのか熱なのか、原因はよく分からないがとにかく頭が痛い
・・・なんで急に
今まで感じたことの無い痛みに思わずその場にしゃがみこむとこちらの様子に気づいたサッチがスイーツ作りを中断して慌てて近寄ってくる
サッチ「っ…どうした!シオ」ガチャン…タタタ
『なんでも、なぃ』
サッチ「・・・ちょっと我慢しろ…な?」ヒョイッ
『サッチ!?下ろして、僕ただでさえ重いのに無理したら怪我するって』
サッチ「お前な、痛いなら痛いって素直に言っていいんだぜ?」
縦にも横にも大きい僕を軽々と持ち上げて横抱きにするサッチはとてもカッコよく思えて、いつの間にやら彼のことをじっと見つめてしまっていた
そのまま船医のもとへと運ばれ、軽く診察をした結果ストレスからくるものだそう
ストレスか〜・・・心当たりがあり過ぎてどれが原因か分からないや!あ、全部か
事故にあった衝撃でトリップして、ガラリと環境が変わり、白ひげの家族になり、後輩を守ろうと常に気を張っていたうえでエース達のあの態度だ
結構ストレスになることばかりだが、個人的にはあまり気にしていないことばかり
そりゃまぁ、うちの子と接すれば四方八方から睨まれて、気に入らないからって押し付けられる雑用全部やって、用事があって他のクルーに話しかける度に舌打ちをされれば・・・ストレスが溜まるのも、精神的にくるのも当たり前
あちゃ〜なんて呑気に言ってたら、原因はハッキリしてんだろうがよ!?とサッチにツッコまれる。流石サッチ、ツッコミのキレがいいね
暫く医務室のベッドで横になっていると少し困り顔のビスタが登場。なかなか来ない僕を心配して探してくれていたのだとか。申し訳なくて頭を下げると再びゆっくりと頭を撫でられた
頭痛が収まったら動いてもいいとの事なので、ベッドから降りようとしたらさり気なくビスタに抱えあげられ横抱きにされることとなる
・・・またか
ー横抱きー
(『サッチといいビスタといい…兄さん達はよく軽々と抱き上げられるね。さっきも言ったけど僕、結構横にも縦にも大きいよ?どこにあるのさ、その力』)
サッチ(「まぁ、鍛えてるからな」)
ビスタ(「お褒めに預かり光栄だ。さて、シオ…お待ちかねのティータイムなんだが敵襲のおかげで出来なくなってしまってな…すまない」)
(『敵襲「マルコとエースが片付けた」なら一番下の兄さんがアレコレ燃やしちゃったんでしょ?仕方ないよ』)
ビスタ(「シオにはなんでもお見通しだな」)
(『なんとなく…そう思っただけ』)
サッチ(「謙遜するなってw」)
(「!…先輩、何かあったんですか?体調悪いんすか?」)
(『ん、ちょっと頭がね。もうおさまったから大丈夫』)
(「良かった〜」)
マルコ(「シオ、サキ…親父が呼んでたよぃ」)
(『ありがとうマルコ…「下ろすぞ?」はーい。行こうか、さきちゃん』)ス…✋
(「うっす、先輩」)キュッ👏
サッチ(「それにしても仲良いなぁ…あの二人」)
ビスタ(「あぁ。あれだけ仲がよければ、姉妹でもおかしくはないだろう」)
マルコ(「そうだなぃ…さて、俺は次の島の様子でも見に行ってくるかねぃ」)