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□安眠
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ハンジさんの実験室で

色々と作業を手伝い、大方の作業を終えた

ハンジさんは手伝って欲しいと言う割に

俺に気を遣ってか難しい仕事は与えない

申し訳ないと思いつつもその気遣いが嬉しい





「よーし、エレン、ナマエ!休憩にしようか!」



ハンジさんが清々しい様子でそう言えば

ナマエさんが、ではお茶をお持ちします

と言って部屋を出て行った






数分してナマエさんが3人分の紅茶とお菓子を持ってきてくれた






「いつも思うんだけど、このお菓子ってどこで手に入れてるの?」




その美味しいお菓子を頬張りながら

ハンジさんがナマエさんに聞く




「ふふふ、これ私が作ってるんです」



ついてますよ、とハンカチで

ハンジさんの口元を優しく拭くナマエさん






「え、これ作ってるの!すっげーうまい!」



興奮したようにハンジさんが喜ぶ

俺も驚いた、こんな美味しいお菓子を作れるなんて





「俺、こんな美味しいお菓子初めてです!」



正直な感想を言えばナマエさんは照れたように笑った




「ありがとう、内地で教えてもらってね

私も最初食べた時、美味しくて感激しちゃったの

作り方を教えてもらったら親切に材料まで持たせてくれて」




なんか悪いことしちゃったよね、と眉を下げて笑うナマエさん




それはきっと、あなただからですよ

こんな美人に作り方を聞かれたら

材料までも渡さずにはいられないだろう





「ナマエ最高〜!さっすが私の部下だ!」


ナマエさんの肩を抱き、笑うハンジさんに

嬉しそうな声で、はいと返事をするナマエさん





「甘いものは疲労にも良いので、いつでも言ってくださいね。エレン君もね」



ナマエさんのその言葉だけで

疲労なんてどうでもよくなりそうな俺は単純なのだろうか








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