SAO オレとボクの道

□第6話 再会
2ページ/2ページ

スリーピング・ナイツのメンバーと他愛のない話をしていると、キョウはある違和感を感じた。


『なんか前よりも雰囲気が明るくなった気がするんだが?』


するとユウキが


「やっぱり分かった?実はね……」


『なんだ?』


「スリーピング・ナイツがね、解散しなくて済むことになったんだ!」


『そうなのか!?でもどうしてだ?』


「それはね……えっと……」


ユウキが他のメンバーを見る。

するとシウネーが


「ユウキ。話してもいいですよ」


シウネー以外のメンバーも頷く。


『?』


「ボクたちはね……少し前まで現実世界では長く生きられない身体だったんだ……」


『え?それってどういう……』


キョウは混乱するが、ユウキは続ける。


「ボクたちは病名が違っても不治の病に侵されてたんだ。
しかもボクが一番先に終わりが来るって告知されたんだ」


『そんな……』


「でもその前にね、最後の思い出としてボクたちの名前をあの大きなモニュメントに刻みたかったんだ。それで誰かひとりボス攻略を手伝って欲しかったんだ」


『それでデュエルをしていたのか……』


「うん。そこにキョウに出逢って、ボスを攻略して、これで心置きなくギルドを解散して、あとはゆっくりその日が来るのを待っていようとしたんだけど……奇跡が起きたんだ」


『奇跡?』


「3ヶ月ぐらい前だったかな?骨髄移植をしたんだ。そしたらボクの病気がほとんど治ったんだ。
ボクだけじゃなくて、シウネーやノリ、タルケン、ジュン、テッチも新薬が効いたりして快方に向かってるって」


『じゃあ、みんなもう大丈夫なのか?』


「うん!だからギルドは解散せずにこのままいままで通りでいこうって決めたんだ!」


『そうか……それはよかった……』


「それでね……キョウにお願いがあるんだ」


『ん?』


「スリーピング・ナイツに入ってくれないかな?」


『オレなんかが入っていいのか?』


「もちろん!大歓迎だよ!!」


『分かった。改めてよろしくな』


「うん!」


キョウはユウキと固い握手を交わす。

こうしてキョウはスリーピング・ナイツのメンバーとなった。


To be continued
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ