SAO オレとボクの道

□第1話 不本意な戦い
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「地上戦でジャンプはあり。でも翅を使うのはなしね」


キョウのモニターにデュエルの申し込みが来た。そこにはユウキと書かれていた。


〖ユウキが絶剣の名前か。まあさっさと負けて帰るとしよう〗


キョウは申し込みを承諾し、デュエル開始のカウントが始まった。


10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、DHUEL


「はっ!」


『おっと!』


キキキキンッ


ユウキの連撃をすべて受け流すキョウ


〖反応して全部防いでしまった……わざと負けるつもりなのに。……そんなことしたら相手に失礼か〗


「てやっ!」


キンッ


「まだまだ!」


〖スキル発動!プレッシャー〗


突然ユウキの動きが止まった。


「え?」


『はっ!』


ザンッ


「うっ」


キョウはユウキに初めてダメージを与えた。
たった一撃だが、ユウキのHPはかなり減っていた。
観客がざわつきはじめる。


(一瞬だったけど動けなかった……早めに決めないと!)


ユウキが剣を構える。


(11連撃!!)


連撃がキョウに襲いかかる。しかし、連撃はすべて空を切った。


(いない……はっ!?)


キョウはいつの間にかユウキの背後にいた。


『この一撃にかける!!スキル ONE(ワン)!!』


ザンッ


「うわぁ!」


キョウはユウキに強力な一撃を叩き込んだ。
ユウキのHPはほとんど無くなった。


「ボクの負けだ。降参!」


ユウキは降参した。その瞬間


うぉぉぉ!!


「すげえ!あの絶剣に勝ちやがった!!」


「何者だ?あいつ?」


〖わざと負けるつもりが勝ってしまった……「お兄さん」


『ん?』


「約束通りOSSあげるね」


『必要ない』


「え!?どうして?」


『そのOSS、作るのに苦労しただろ?』


「それはそうだけど……」


『そんな苦労したものを簡単に賭けてデュエルするもんじゃない。もうこれを機にやめることだな』


そう言いキョウが去ろうとした時


「お兄さんちょっと待って!」


『なんだ?』


「ちょっと一緒に来て」


『お、おい』


ユウキはキョウの手を掴み翅を使い飛んで行った。
これが絶剣の少女ユウキとオレの出会いだった。


To be continued
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