TOV 天を照らす銀河 第1章
□第7話 襲撃
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『気のせいか…』
そう思い、来た道へ戻ろうと振り向くと、突然
リョウの首に刃が迫っていた。
『なっ!!』
とっさに、後ろへ下がり回避したが、のどを少し斬られた。あと数秒遅れていたら今頃、首から上は地面に落ちていただろう。
「外した…か」
そこには目つきが鋭く、刀を持った黒髪の男が立っていた。
『何者だ…』
「私はダフィエル・ハーヴェスト、リョウ・ゲキショウ、貴様を殺す者の名だ!」
『!!なんで…俺の名を…おまえは俺を知っているのか?』
「記憶がないのか?そんなことはどうでもいい!貴様はここで死ぬのだからな!」
ダフィエルと名乗った男は、その場から姿を消した。
〖消えた!〗
そう思った瞬間、ダフィエルはリョウの後ろへ移動していた。
「刹那…」
その瞬間、リョウの右肩辺りから大量の血液が吹き出した。
『え…?』
リョウは、状況が理解できなかった。ダフィエルが消えたほんの一瞬で右肩を斬られたのだから。
『ぐ、あああ…』
あまりの激痛に右肩をおさえて膝をつくリョウに今度は刀を首につきつけるダフィエル。少しでも力を入れれば、首は斬り落とされるであろう。
「あの時の私は詰めが甘かったようだ…今度は確実に殺す」
〖ごめん…みんな…少しの間だったけど楽しかった…〗
リョウが覚悟を決めたその時