ToLOVEる ふたりぼっち

□第5話 闇の診療所
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図書室


和壱『借りてた本は確かこの本棚だったよな……』

借りてた本を本棚に返した和壱が帰ろうとすると

ドサッドササッ

和壱『ん?なんの音だ?』

音のした方へ行ってみると、そこには数冊の落ちた本に囲まれて座り込んでいるヤミがいた。

和壱『や、ヤミ?』

ヤミ「黒乃和壱……」

和壱『なんで学校の図書室にいるんだ?』

ヤミ「ここなら本がたくさんあるから……」

和壱『ふーん。本が好きなのか?』

ヤミ「まあ……そうです」

和壱『とりあえず、本を片づけるか』

ヤミ「これは私の失敗です。手を出さないでください」

和壱『まあまあそう言うなよ』

ヤミの言葉を無視して本を片づける。

和壱『よし終わり!』

ヤミ「礼は言いませんよ」

和壱『いらねえよ。オレが勝手にやったことだ』

ヤミが立ち上がろうとすると、突然ふらつき和壱の胸元に倒れてきた。

和壱『お、おい!どうした?』

ヤミ「あなたには……関係ありません」

和壱がヤミのおでこに手をやると

ジューーー

和壱『熱っ!!おまえすごい熱があるじゃねえか!?』

ヤミ「大した事……ありません……」

口ではそう言っているがフラフラのヤミ

和壱『しゃあねえな……』

和壱はそう言いヤミをおんぶする。

ヤミ「な……!?」

和壱『保健室ぐらいには連れてってやるよ』

ヤミをおぶって走り出す和壱

ヤミ「ひ……必要ないです。おろしてくだ……さい」

和壱『急病人が通るぞーどいたどいた!』

ヤミの言葉を無視して保健室に向かう。
そして保健室の前まで着いた。

和壱『よし着いたぞヤミ』

ヤミ「……」

ヤミは意識を失っていた。

和壱『こりゃヤバイか……?』

ガラガラ

和壱『御門先生!!急病人だ!!っていねえ!!』

保健室の扉を開けたが、保健室の先生である御門先生の姿はなかった。

和壱『くそっ、どうすりゃ……』

とりあえず御門先生を探しに走り出す。

ララ「黒乃!ヤミちゃんどうかしたの!?」

その途中でララに会った。

和壱『ララ!御門先生知らないか!?急病人だ!』

ララ「見てないよ。まだ学校に来てないんじゃないかな?」

和壱『マジか!?どうすりゃいいんだ……』

ララ「御門先生の家にいってみようよ!!」

和壱『なるほど!そうしよう!!』
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