TOV 天を照らす銀河 最終章

□第73話 団結する心
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地上に降りたリョウたち。あたりは魔物と騎士、逃げ惑う人々が入り乱れている。

リタ「すごい状況……」

カロル「あの中に突っ込むんだ……」

エステル「見て、あそこ!」

魔物と戦うフレンの姿が見えた。

ユーリ「フレン!」

リョウ『相当追い込まれてるぞ。急いだ方がいいな』

ユーリ「行くぞ!はぐれるなよ!」

リョウたちは走り始めた。
魔物を倒しながら進んで行くと、フレンの姿が見えた。

リョウ『フレン!大丈夫か!?』

ユーリ「間に合ったみてぇだな」

フレン「ユーリ!リョウ!どうしてここに!?」

ユーリ「上官想いの副官に感謝しろよ」

フレン「ソディアが!?だが、こんな状況だ。このままではいつかやられてしまう」

レイヴン「切り札は我にありってね」

フレン「なんだって?」

明星壱号を取り出し

ユーリ「こいつを、敵の中心でスイッチポン。するとボン!ってわけだ」

フレン「敵の中心で、か。この数だ、簡単じゃないよ」

ユーリ「簡単さ、オレとおまえとリョウがやるんだぜ?」

ラピード「ワォン!」

フレン「フッ。分かった、やってみよう」

リョウ『そうこなっくちゃな!』

ユーリ「みんな、こいつの起動はオレたちがやる。ここは頼んだぜ!」

リタ「あんたらだけで行く気!?無茶でしょ!」

フレン「ここの守りを手薄にするわけにはいかない。ここを守り抜かねば僕たちが魔物を退ける意味すらなくなるんだ」

エステル「わかりました。ここは任せてください!」

パティ「うちらは適当にがんばるのじゃ」

フレン「ありがたい」

ジュディス「がんばってね。三人とも」

ユーリ「いくぜ!」

リョウ『おう!』

フレン「ああ!」

ラピード「ワン!」

リョウたちは群れの中心部へ向かって走り出す。

フレン「そろそろ群れの中心だ!」

ユーリ「まだ戦いたりねぇけどな!」

フレン「こんな時だというのに君は楽しそうだな」

ユーリ「ヘッ、おまえこそ」

フレン「でも、一番楽しそうなのは……」

リョウ『オラオラオラオラオラオラッ道を開けろー!!』

フレンはどんどん魔物を切り捨てていくリョウを見る。

ユーリ「ハハッ、ちがいねぇ」

リョウたちは群れの中心にたどり着く。

リョウ『いけぇ!ユーリ!』

ユーリ「おう!くらいな!」

ユーリが明星壱号を地面に突き立てると、魔法陣が展開し、次々と魔物を消し去って行った。
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