TOV 天を照らす銀河 最終章
□第69話 救うべき魂
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リョウたちが最深部に到着するとクリントとティソンが始祖の隷長と相対していた。
ジュディス「グシオス!」
リョウ『あいつは確かカルボクラムにいた……』
ユーリ「なるほど。魔狩りの剣にとっちゃ因縁の相手ってとこか」
エステル「何か様子がおかしいです」
クリント「なぜ攻撃が効かない……!?」
グシオスは咆哮をあげ。口からたくさんのエアルを吸収している。
リタ「エアルを食べてる。でもこれって……?」
ナンが魔狩りの剣のメンバーに駆け寄る。
クリント「ナン……なぜ来た!」
ティソン「迷いをもったままじゃ足手まといだと言ったろうが!」
クリント「逃げろ!おまえではどうにもならん」
ナン「いやです、あたしにとってギルドは家族。見捨てるなんてできない!」
グシオスがふたたび咆哮をあげる。
ジュディス「落ち着いて、グシオス!どうしたというの!」
ウンディーネが姿を現した。
エステル「ウンディーネ!」
クリント「な、なんだ……こいつは……」
リョウ『精霊だ』
ナン「精霊……」
ウンディーネ「……グシオス。そなた……」
リョウ『ウンディーネ、どうしたんだあいつは?』
レイヴン「なんか話できる状態じゃないみたいよ!?」
ウンディーネ「始祖の隷長といえども、無制限にエアルを取り込める訳ではない。その能力を超えたエアルを体内に取り込んだものは耐え切れず変異を起こす。そして……」
リタ「まさか!」
ウンディーネ「……星喰みとなる」
ユーリ「なんだと!?それじゃ、こいつは世界を守ろうとして、あんなんなっちまってたのか」
ジュディス「グシオス……」
イフリート「……救ってやってくれ。まだ、グシオスという存在でいる間に……」
リョウ『分かった……』